話を入院中に戻すが、生後3日目ごろからどうにもみっちゃんの顔が黄色っぽく見えはじめた。暢気に気のせいかな~などと思っていたら、いきなり小児科に呼び出しをうけて泡を食うことになる。

 お子さんをお持ちの方には既に見当がつかれたかと思うが、いわゆる新生児黄疸である。黄疸といっても肝疾患によくあるアレではなく、新生児に生理的に出現するもので生後3日ごろから出現、7日ごろには自然に消退する。出生直後にはビリルビンの代謝が大人ほどうまく機能しないためで、いわゆる病気ではない。ただしごくまれに病気によるものがあったり、ビリルビンが脳に沈着することで脳障害が残ったりというリスクがあるため、現代では光線治療1を行う。

 で、この光線治療…照明つきの保育器に入ることになるのだが、要するにおむつ一丁でぼーっと日光浴するのである。昔は本当に日光浴させたらしいが2、現在は人工灯。この際目は保護するのだが、病院によっては赤ちゃん用のちいさなサングラスを装着するらしい。実は一寸だけ期待していたのだが(<不謹慎…)この病院は医療用のテープで保護していた。確かに、サングラスでは何かのはずみで外してしまったりすることもあるだろうから、保護の方法としては確実かもしれない。

 24時間を1クールとし、時間をおいて再検査したときにビリルビン値の再上昇があればもう1クール治療を行う。この間、3時間おきの授乳のほかは保育器から出せない。大人だったら結構なストレスだろう。事実、授乳のときに部屋に帰ってきたみっちゃんはいたく不機嫌で、授乳するまでに結構手間をくった。

 1クールの治療後、わずかながら再上昇があったものの基準値以下であったとのことで退院が叶ったが、数日後に外来受診した際に基準値を超えたため再入院となる(2泊3日)。もう1クールほど光線治療をしたわけだが、その後の経過は良好。生後数日の体重増加が思わしくなかったことも含めて3健診前に数度外来受診する羽目にはなったが、さしあたっては落ち着いた。

  1. ビリルビンはある波長の光が当たると水に溶けやすい性質(尿中に排泄しやすい形)に変化する。ほかにも皮膚の血行をよくするなどの目的があるとのこと。柳の頃は入院するしかありませんでしたが、当世は家庭でもできるポータブル式の治療器もあるようです。うーむ隔世の感。
  2. 光線療法自体、その昔産院で窓際に寝かされている赤ちゃんの方が黄疸が出にくいという気づきからはじまったそうな。気づきって大切ですね。
  3. 「寝たおすのこと」を参照。