コロナ禍中の受診事情

柳の寝言
raindropsⅠ

 外はバケツひっくり返したような大雨です。何やら警報も出ている様子。この時期はやはり剣呑ですね。

 さて、「篝火は消えない」リライトに気合いをいれていた柳でしたが、7月にはいって突然腹痛と発熱でひっくり返ってしまいました。腹痛自体は先月末からあったのですが、腹が痛いぐらいで休めないのが仕事というもの。まあ動けないことはないナと思っていたら、7月1日の夜から「コレは一寸シャレにならない」レベルの痛みになって、熱を測ったら37.2℃。

 …まあ、37℃台はまだまだ微熱なのですよ。柳としては。

 翌朝には一旦36℃台にまで落ち着いたのですが、とにかく腹が痛い。仕方なく一日休ませて貰いました。
 次の日、出勤していいもんかどうかとりあえず検温したら…37.8℃。腹は落ち着いても今度はこの体温で出勤したらオコられる1値が出てしまいました。仕方ないので上司に連絡。

 相変わらず腹は痛いし微妙に寒気はする、身体はだるいのも確かでしたから、とりあえず横になってたら…7:30頃になってもの凄い寒気とともにシバリング2が出現。あっという間に40℃。流石に自分の体温測ってこんな数値を見たのは初めてでした。こうなると頭はクラクラする、身体は動かないで、手持ちの薬を探すような余裕はありません。とりあえず身体を冷やすクーリングしかなかったので、母屋の涼しい部屋3へ身ひとつで這っていって畳の上で寝転んでました。昼頃にはまた36℃台まで落ち着いたのですが、流石に医者嫌いの柳でも受診せんとマズかろうという判断に至りました。

 しかし当世、発熱というとまず疑われるのがコロナ。
 発熱以外が腹痛しかなかろうと、発熱というだけでまずはそっちを疑われ、開業医さんはまず診てくれないのです。他所行ってくれと。とくに一見いちげんさんには厳しい模様4。発熱したんです、と予約まで入れたのに問診だけで門前払い喰らったら、気の短い人ならブチ切れます。

 しかし実は開業医さんの理屈も理解るといえば理解るのです。医は仁術、ってのは昔の話で、開業医さんだって企業なのです。なべて非常にタイトな人数構成で診療に当たっているし、感染対策にあんまり大枚はたいてらんない。接触したスタッフが感染したり、院内に入れてバラ撒かれても困る。コロナ診たんだって、という話になれば風評被害だって気にするでしょう。そうなると、自衛策として一見いちげんの疑わしい症例は近づけないに限る、ってほうに流れたって何も不思議はないのです。自衛はむしろ正義。致し方ありますまい。感染拡大防止、というのは今や錦の御旗ですからね。

 …いや、そりゃわかるんですが。何か間違ってないか。

 お国もそろそろ「新しいライフスタイル」とやらを強要するより他の手段を講じたほうがよいのではなかろうかと思う昨今です。

 柳の熱は結局その後2日間続き(結局再燃した)、原因不詳のまま消退しました。腹痛もまあ動けんことはナイというレベルになりましたので一応明日から復職予定。結局受診は? …言わぬが華でしょうねえ。 
 ただまぁ…明日朝検温してまた上がってたら…嗤うしかないですな。

  1. うちの職場に限ったことではありませんが、大概の病院だと発熱したら出勤してくるなといわれます。無理に出勤してもし何か・・持ってたらコトですから。
  2. シバリング(shivering)…体温が下がった時に筋肉を動かすことで熱を発生させ、体温を保とうとする生理現象。 体が震え、よく言う「歯の根があわない」状況がまさにこれ。全身麻酔からの覚醒後や、高熱が出る直前に出現する。
  3. 旧い造りなもんでなにもしなくても結構涼しいのです。
  4. これは旦那談。旦那かかりつけの某医院では、遠方から来る新規の患者をお断りしてたそうな。こうなると発熱とか関係ない世界。