夢のあとさき

眩しい白

 サーティスとエルンストが龍禅で再会したしばらく後のお話です。まだ愁柳は一服盛られて目を患う前でして、一寸だけ雰囲気が明るかったりします。(しかし元来は結構ライトな御仁なのです。怒らせると怖いですが)一応は「さくっと読める番外編」を目標に書いた話でしたので、構成もかなり切り詰めています。・・・の割にはあまりさくっともしなかったような(…(<構成力不足ですね、つまるところ)
 番外編という性格上、シルヴィアというキャラクターもここの他には登場しません。一応、この世界では(^^;;(別のストーリーで別キャラのシルヴィアは存在します。いつかこれもアップできるといいなぁ)
 余談ですが、「シルヴィア」は別に某社のクルマから貰ったわけではなく、池田聡さんの曲からのイタダキです。ただし曲のシルヴィアさんはべつに狼になったりはしないし、とっても可愛い雰囲気の女性です。念のため。
 この時点で、エルンストは愁柳の食客として綺翔殿に寄留しています。薬草は実益を兼ねた愁柳の趣味ですが、しばしばエルンストはお相伴させられていたようです。あんなケモノ並の体力の持ち主に薬湯飲ませても、薬効なんか訳わからんだろうに・・・というツッコミもあろうかとは思いますが(笑)
 そういう経緯から、エルンストは普通の人より少しだけ薬草の類には詳しかったりします。(いや別に、伏線というわけでは・・・)
 サーティスの荒れまくった女性関係・・・については、あえて多くは言いますまい(ーー; 但し一言だけ弁護しておくなら、少なくとも二股かけるような奴ではなかった、とだけ・・・(弁護になるのか?)
 さて、次回は西方シリーズでばらまきまくった伏線を片づけていく「妖精の森」以降のシリーズ(5部)に突入いたします。
 主人公が一話毎に違うので、いまだになんと銘うったもんか見当もつかないといういわくつきのシリーズですが、時間的にはエルンストがツァーリに居ついた頃から、「五日間戦役」とその事後処理のあたりまでの話になります。

 では、第一話「妖精の森」 乞うご期待(^^)

1998,6,24


 なんてこと言ってますが、その前に「篝火は消えない」本編のリライト版をぼちぼちupしていこうかなと考えています。一応らいふわーくだし。シェノレスの面々の名前を変更したり、いっぺん引っ込めたキャラを再登場させたり。新たなキャラが追加されたり。いやもぉ、短い話に盛りすぎるから大変になるということはよくわかっているのですが。とりあえず本筋!ということで。各キャラの深い話についてはおいおいと短編として追加するという形をとろうと考えています。一本の長い話、というより小説群という感じですね。

 さて、今年Uploadできるのはここらまででしょうか。
 皆様、来年も千柳亭書房をよろしくお願いいたします。

2018.12.30改稿