あとがきにかえて

地平

Senryu-tei Syunsyo’s Novel Room(Novel-Ⅲ)
Evangelion SS「und der Cherub steht vor Gott!」


そして御使は神の前に立つ
あとがきにかえて

 「そして御使は神の前に立つ」ようやく完結いたしました。
ファイルにして総計42、当HP創設時に連載開始しましたので苦節3年!正直な話、およそオリジナルでも一つのstoryにこれだけの手間隙かけた記憶はありません(^^;

2018年版・註)この後、もう一つの長編「すべて世はこともなし」が15年以上放置された挙句やっとこ完結したという経緯があります。3年なんてチョロかった・・・

 ここまでお付き合いくださった皆様方、本当にありがとうございます。
また、エールを送ってくださった方々に心より感謝申し上げます。皆様がいらっしゃったから、ここまで辿りつけました。
思えば3年前、EVAも20話までしか見てない柳が突然「DEATH AND REBIETH」なんぞ観に行ったのが事の始まり。うっかり第17使徒の某にこけた挙句、HPぶちあげるところまでエスカレートしたのが6月の話。
勿体無くもそのHPが、先日40000Hitを迎えました。感無量でございます。
そういうわけでHit謝恩および完結記念といたしまして、SS「そして御使は神の前に立つ」についての余話・閑話、いわゆる裏話なぞをupさせていただきました。ある程度の解説になれば幸い、寝言と笑い飛ばされるもまた一興。・・・あ、ただしどうカッコつけたところで寝言ゆえ・・・どうかマジにとって怒ったり、石投げたりなさらないようお願い申し上げます<(_ _)>

「そして御使は神の前に立つ」

 このタイトルが「第九」からのイタダキであることは既にここまでお読みになった方には周知の事実かと思いますが、勿論本来の意味からかなり曲げております(^^;
なんせうちの17番目の「御使」ことカヲル君は、神様とケンカしようという意図で相対するわけで・・・(爆)
正直、これを書き始めた5月時点では、TV版24話までは本筋に沿い、劇場版の展開如何でオリジナルになるか最後まで原作に沿わせるか決めるつもりでした。(<つまり、当初は一応原作に準拠するつもりはあった)
しかぁし!!ご存知のように劇場版はかくもうっちゃり満載に幕を下ろしてくれました。いえ、テーマの話はこの際どっち向いてもいいのですが、ばたばた殺されていった使徒たちの事情は完全にうっちゃりかまされたことが、柳には力いっぱい不満でした。
・・・かくて、25話以降の展開は完全オリジナルへ突入する次第と相成りました。
ただし、初期設定でラストシーンだけは決まっておりました。現存のラストとほぼ同じものです。もともと、柳のstoryの組み方というのは大まかな設定とラストだけが決まっていて、あとは書きながら決めるという結構いい加減なものなのです(^^;が、書いてるうちに変わってしまう事もしばしば。今回も多分に漏れませんで、シーンそのものは残りましたが大きな変更点がありました。
・・・・・・実は当初、カヲル君の手を取る役はシンジ君に振られていたのです(爆)はい、掛け値なしの真実で。(<ただしシーンの意味はまったく違っています。念の為)
それがいかにしてこうなってしまったかは・・・既に言うまでもありませんね。柳を蚕食するRKS的バイアスはかくも強烈にSTORY展開に食いこんでいたのでした。・・・シンジ君、すまん。
※RKS・・・・Rei-Kaworu-Sweet、一説にLASの向こうを張る秘密結社。

主役のプロフィールについての一考察其の壱~第Ⅴ章までのカヲル君~

 「御使~」におけるカヲル君は、柳が「DEATH」を観た時の「謎と虚無と哀愁背負った美少年」という偏りまくった印象に裏打ちされた渚カヲル像にそのままご出演願ったといっても過言ではありません。
本編の第Ⅰ~第Ⅴ章は、TV24話に登場するまでのカヲル君がどういう生活をしていてかくも奇矯な性格を構築したのか?という、柳なりの考察でもあるのです。

 曰く、「知識はあっても社会常識がない」(爆)
おそらくはリツコさんクラスの科学的知識は持っていたものと思われますが、閉鎖された空間で育ってますからとことん一般常識がない。リリンっぽい暮らしは「家」での暮らしで多少なりとも身につけていたでしょうが、その他は・・・へたすると、お金銭の使い方だって知ってたかどーか怪しいもんです(^^;
だからこそ、タカミ君宅での滞在はかなりのカルチャーショックだったわけで・・・・マイペースの権化であったカヲル君が、結構タカミ君ペースにまきこまれているのは、結局その所為もあるのです。(<家主の性格が同クラスに奇矯であったのも一因(^^;)

 もうひとつ、「記憶の混乱」。本編の第Ⅰ~第Ⅵ章のカヲル君は、タブリスのコピーにタブリスの魂を強制サルベージし、「渚カヲル」の名で擬似人格を与えていたものです。「渚カヲル」君はタブリスの記憶を部分的に受け継いでいますが、はっきりしない部分や封印されている部分があって、全体に曖昧であることがカヲル君の言動をさらに複雑怪奇なものにしてしまっています。
何故にそんな面倒くさい事をしたかというと、そうでもしないと死にたがってしょうがないからという、ひどく厄介な問題があったからなのです。アラエルとの接触※で記憶を取り戻し、何故に自分が再生を拒否したかを知った途端に自傷に及んでいるのだからコトは深刻・・・サキの懊悩が偲ばれますね。
(※ただし、これによって擬似人格の方が消滅したかというとそういう訳でもなく、タブリスと統合されたと思われる)

 タブリスは再生を、ひいては(父に仕組まれた)リリスとの衝突を拒否していたのですが、そんな想いとは関係ナシに、リリンはアダムの子供たちの殲滅を企図していました。一方で、黙っていては殺されると判断したサキエルらに最後の希望をたくされてしまい、「どっちに転んでもろくな事にならない」という悲惨な状況に追いこまれてゆくのでした。南無・・・

主役のプロフィールについての一考察其の弐~第Ⅵ章のホントのところ~

 つくづく、うちほどシンジ君に淡泊なカヲル君も・・・・ネット広しといえどそうそうおりますまい(–;;
それというのも前述のように書き手である柳がプロットを捻じ曲げるほどにRKSに傾倒していった所為です。ゆえに、「僕は君に逢うために、生まれてきたのかもしれない」などという激甘な科白を吐いた直後、こっそり抜け出してレイちゃんに逢いに行くという、お約束蹴っ飛ばしな行動に走っております。・・・優先順位が明確にわかる一幕ですね(爆)(<無論、それなりにシンジ君を気にかけてはいたし、カヲル君があれほどにシンジ君を気にかけなかったら、彼はとっくにstoryからおいてけぼり食らっていたに違いない)

 前項に関連しますが、24話、シンジ君に対して見せる歯が浮きそうな言動と、いけしゃあしゃあと猫をかぶり、シンクロテストなんぞで情報を仕入れている強かさが、おそろしくアンバランスでした。この二面性が、柳に「擬似人格」というプロットを導入させた所以でもあります。

主役のプロフィールについての一考察其の三~最後の天使~

 第Ⅶ章のカヲル君は、タブリス本体へ魂をサルベージした、いわば完全体で帰ってまいります。その点で、カヲル君だけがレイちゃんと対等なのですね。これだけの仕掛けを遺してたサキ、偉いとしか言い様がありません。

 カヲル君もレイちゃんもカミサマの後継者最有力候補でありながら、カミサマそのものを蹴っ飛ばしてしまいました。(<さもないとどちらかが消えなければならなかった)・・・結果として、この二人(<純正(?)使徒)には寿命がありません。
そもそも使徒自体が寿命という概念がない存在ですが(<生命の実を持つ存在、とゆーのはそういうコトらしいです)それもカミサマが後継者を決めるまで、ということで、本来は寿命に制限がない代わりにさだめのとき(<カミサマが後継者を択ぶ時)には問答無用で滅ぼされる運命にあったというのが、「御使~」における、使徒に関する柳的解釈です。実際にはこの二人の他、約二名が生存している訳ですが・・・それについてはまた後ほど。

シ者たち

 使徒をすべてヒトのかたちにするというプロットは、カヲル君にも使徒形態があったという初期設定を読んでできあがったものです。カヲル君も使徒形態になるものなら(<ただし、サキ達のような巨大生物兵器形態であったわけではないらしい)あーんなでっかくて「常識疑う」(<しかし、よりにもよってミサトさんに言われたくなかっただろう)形態な使徒御中も、ああなる前にはひょっとして結構フツーな人たちかも、というあたりから始まって、世にも頓狂な使徒たちの設定ができあがったのでした。
サキエルにはじまってアルミサエルまで、一応名前とCharactor Voiceの設定がありました。はっきり申し上げて趣味てんこ盛りですが(爆)

生存者たち

 intermezzo.Ⅰのタイトル「生存者たち」は視点を担うミサトさん、この章から登場のご存知タカミ君(<セカンドインパクトにおける“生存者”)、久々に登場のリツコさんのことで、ごく単純に第Ⅰ章との対照でつけたサブタイトルですが、それまでカヲル君とその周囲で話を進めていたのが、急に視点が変わる(リリンサイド)ためでもあります。
偽善者といわれ、あまりいい扱いをうけることのないミサトさんですが、実は柳、ひそかにごひいきだったりします。

「生き残るのは、生きる意思を持った者だけよ」

「失敗すれば償えばいい。今の自分が絶対じゃないんだから」

「アンタまだ生きてるんでしょ!?・・・だったらしっかり生きて、それから死になさい!!」

 等など、数々の名台詞を残してくれた彼女ですが、何よりも生きることに前向きであろうとする姿勢は賞賛に値すると柳は思います。・・・・そんなわけで第Ⅶ章、破格の大活躍へ繋がってゆくのでした・・・。

 で、リツコさんですが。
序章に登場していることからわかるとおり、最初からかなり深いところへ関わっていただく心算ではあったのですが・・・実のところ、タカミ君に関わるプロットは最初からあったわけではありませんでした。
ただ、第13話「使徒、侵入」の「私のミスから始まったことなのよ」発言に柳は独り勝手にビビッときて「これはきっと伏線に違いない」と妄信し、さらに完結編、あの外道に殺させるなんて勿体無さすぎる!!とコブシ握った結果が、第Ⅶ章 act.1 D Partのラストという次第です。ははは。(<笑って誤魔化せる事態だとでも?)

 そして、加持氏。
カヲル君のサルベージを実行するというオイシイ役目を担った割には、いいようにコキ使われた挙句、大した見せ場もなかったのは・・・・・おそらく(<というより九分九厘)某11thが出張った結果です。年齢や役どころがオーバーラップしてしまったのは不幸というよりありません。おまけに第Ⅲ章で直接手は下してないにしろ、「よく言って見殺し」にした格好のタカミ君と同じフレームにはなかなか入れにくかった事情もあります。
撃たれたあとはミサヲちゃんことアルミサエルに回復魔法(笑)をかけてもらって匿われていました。加持氏の生存は比較的早期(<完結編を観るより前)に出来上がっていたプロットです。

恐怖の天使

 カヲル君が最強ならこっちは最恐(^^;「恐怖の天使」イロウルこと榊タカミ君。カヲル君を別格とする、隠れもない一番の贔屓キャラです。殺されても死なないという言いまわしが比喩にならない御仁ですね。

 属性が「恐怖」ということで、一応分類上としては精神汚染型の使徒といえるかもしれません。その唯一といっていいシーンがact.2 B Partです。要するに幻〇拳のよーなものと考えていただければよろしいかと(爆)槍で力の有効範囲を増幅・調整し、一個中隊を一瞬で無力化! ・・・考えようによっては一番タチが悪いといえるかもしれません(–;;

 当社比1.5倍くらいライトになって復活のタカミ君、実はCVに石田氏を想定しておりました。(<たとえカヲル君との掛け合いがあっても、石田氏なら演じ分けてくれそうな気がする)お役所仕事な某獣神官がはいってたのは明白(^^;また、中期プロットでは発令所に着いたあたりでバッサリ切る筈だった髪が最後まで残っていたのも、誰かさんの影響です。ヒントはTalk「魔術師の庭」に(爆)(<あーあ、こんなことまでバラして・・・)

 銀髪緑眼での再生は、「フィフスチルドレン」の廃棄ダミーを拾って情報を打ち込み、自分を自分でサルベージしてしまったというまこと反則な大技の結果です。また、途中でMAGIの下で大人しくしていた本体と接触(<act.2 C Part)、擬似的に以前の姿に戻っていますが、一応「フィフスチルドレン」のダミーであることを一寸だけ気がねしたようです。当のカヲル君、そんな事にはまーったく頓着してなかったのですが(^^;
本人は「実体化」という言葉を使っていますが、まああれですね、キャナル(<「ロストユニバース」)やネーヤ(<「無限のリヴァイアス」)に親い存在と思っていただければ。立体映像に近いかもしれませんが、ちゃんと触れることが出来るし物を持つこともできるわけです。

 しかしこういうことでエネルギーを浪費するから、一番大切なことを言う前に力尽きてしまうんですよ(–;タカミ君・・・・・

鈴原トウジ君に関する疑惑

 第13使徒バルディエルと融合することで生き延びたフォースチルドレン鈴原トウジ君ですが、このプロットはタカミ君復活と同じ頃出来上がったものです。
事の始めは「粘菌使徒なのに、宿主であるEVAを膾にしたくらいで殲滅されるのか?」という疑問。大体、他の使徒はコアの破壊を以って「殲滅」としているのに、第13使徒戦のときはいかにも無造作です。参号機のコアが破壊されたかどうかの描写はありませんでしたが、初号機の動きを見る限りはどうにもエントリープラグに注意が集中している。
エントリープラグの破壊をもって、殲滅完了と判断したとも思えますね。・・・・ってーことは、初号機はエントリープラグの中にいた者をこそ、第13使徒と認識していたことになります。

 ・・・・君か、トウジ君・・・(汗)

 そんな訳で、「御使~」においては鈴原トウジ君はバルディエルとの融合説を採ることと相成りました。ただし、タカミ君の場合は何処までがイロウルでどこから榊タカミ君なのか殆どわかりませんが、復活トウジ君のほうは、90%くらいが鈴原トウジ君と見ていいでしょう。残り10%?・・まあ、“ワイ”が“俺”になったくらいのもんですね。

使徒サイドの黒幕

 同胞を殲滅から守るべく、ゼーレすら見事に出し抜いて仲間のコアを回収したり、カヲル君の実験に参加するフリして数々の布石を打ったりとキール議長も真っ青な黒幕っぷりを見せた高階兄妹こと、サキエル&アルミサエル。
「高階マサキ」はセカンドインパクトで死亡した実在の人物にサキがすり替わったものですが、その「妹」であるミサヲちゃんは、おそらく偽造戸籍と思われます。・・・・っつーか、オリジナルの高階マサキ氏は冬月先生と同年代ですから、どー見ても20代、多めに見積もっても30代前半の兄妹は絶対に怪しいのですが(汗)
ゼーレとの折衝を担ったこの二人は表面的にしろ外界との繋がりを持っていました。サキが主にゼーレとの直接交渉にあたり、ミサヲちゃんはその間、使徒たちの居場所を晦ます為の工作に当たっていたと思われます。

 サキが真っ先に殲滅される運命にあったため、サキの死からあとはミサヲちゃんが独りで頑張ることになります。容姿としてはぱっとしないけど、芯の強い女性・ミサヲちゃんに柳はCV:高山みなみさんを想定しておりました。是非一度「汚い手でその子に触らないで!!」(<第Ⅴ章 D Part)をあのドスの効いた声で聞いてみたいものです(笑)

作中で最もけちょんけちょんな扱いを受けた人物についての一考察

 他でもない、NERV司令碇ゲンドウ氏です。冷静に考察すれば同情の余地のある人物かもしれませんが、原作のほうで既にしてお釣りもこないほどの乱暴狼藉(<リツコさんを撃った!という時点でこのサイトにおける扱いは決まっていた)を働いているので、とことん救われません。
まあ、改悛していい人になるというプロットが似合うような御仁でもありませんし、ここはひとつ憎まれ役、敵役の王道を突っ走ってもらうことになりました。このため、ミサトさんには悪口言われっぱなし、レイちゃんには容赦なく捨てられるし、大本命には思い出してさえ貰えないし、リツコさんがみつからなくて気が立ってるタカミ君を後ろから撃つやら、本部全体を自爆に巻き込もうとするやら、ろくでもないことばかりやった挙句に空間ごと宇宙の彼方へ放り投げられることになりました。

 でも、結局奥さんにもう一度会いたかっただけなんですよね、この人・・・・まあ、放り投げられた先でユイさんと再会できる事を祈っておきましょう。

So Long Dear Children

 物語はおわりですが、みんなこれからが大変です。
なんせNERV自体、日本政府の命令で戦自の攻撃を受けた身の上ですから、無事生還は果たしたもののこれからどうなることやら。後ろ盾のゼーレも壊滅してますし、最高責任者は宇宙の彼方だし・・・・ここはひとつ、冬月先生に頑張ってもらうしかありませんね。まあ、カドたててばっかりのゲンドウよりは絶対あてになるとは思いますが。

 で、チルドレン達ですが。
おそらくチルドレンの中では一番扱いが小さくて気の毒だったアスカちゃん。柳的に動かしにくいキャラであったばっかりに、こんな事になってしまって申し訳ないとは思っております。まあ、シンジ君が甲斐甲斐しく世話焼いてくれるでしょうから、またいつの日かあの毒舌を聞けることもあるでしょう。

 便利なような、困ったような能力を負ってしまったフォースチルドレン鈴原トウジ君。でも彼については、普通の環境で生活する限りは何の変哲もなく過ごしていける気がします。是非ヒカリちゃんと再会して、幸せになってください。

 ミサトさん&加持氏。・・・・加持氏がヘンな事に興味持って危ない橋を渡りたがらない限りは、まあ平穏無事に、あるいは逞しく生きていけそうなお二人。ミサトさん、しっかり手綱取ってください(笑)

 リツコさん&タカミ君。はい、ごめんなさい。こういう結末です。本当はちゃんとした告白versionもあるにはあったのですが、プロット段階でボツ(爆)
何ゆえにこの二人!?とお怒りの向きもあろうかと思いますが、ここは柳のワガママ、どうぞ許してやってくださいまし。前の項でも一寸触れましたが、何せ13話「使徒、侵入」のリツコさんの言動は柳に「これは絶対なにかあるに違いない!!」と妄信させるに十分な破壊力がありまして・・・その挙句がこれ。外道親父の魔の手からリツコさんを守る!という、「リツコさんを何が何でも幸せにする同盟」同盟条項準拠となった結果でございます。
回復するのにどれくらいの時間がかかるかは不明ですが・・・まあ、実験材料にされる前にとっとと目を覚ましたほうがいいぞ、タカミ君・・・(^^;;

 そして、レイちゃんとカヲル君。
ラストシーンには「あなた」(<L’Arc~en~Ciel「HEART」より)をイントロからそっとかぶせて頂くと雰囲気が出るかも知れません(爆)・・・・で、曲にあわせてカメラひいて、宇宙から見た地球になったところでフェイドアウト。仕上げに「残酷な天使のテーゼ」流しながらエンドタイトルっと♪(<こらこら)
長いながい時間を、たった二人で渡ってゆきます。でも二人だから大丈夫。
この二人については、この期に及んで多くは語りますまい・・・・・・・。

 「そして御使は神の前に立つ」、これにて全編のおわりでござります。
皆様、ご精読ありがとうございました。
そしてこれからも当「千柳亭春宵の部屋」(註)現・千柳亭書房)をよろしくおねがいいたします。

2000.5.9
千柳亭春宵 拝