WordPress 5.5七転八起

WordPressで小説サイト

WordPressが5.5になりました。1

 とりあえず某間借り人に試してもらったところ、特に支障はなさそうだしページ分割とか面白いブロックも入って、なによりブロック追加のウィンドウがタブ式になって再利用ブロックが一発で出てくるというのが有難い、というコメントだったのでこっちも更新することにしました。

 確かに再利用ブロックがタブで選択できるのは有難いですね。何せ今まで小説用のスペース…

 …を呼び出すにもブロックのウィンドウをずるずると一番下までスクロールせねばならなかったのがえらく難儀だったのです。これで再利用ブロックがまたもう少し使いやすくなりました。2

 ところが!
 喜び勇んでNovel-1のアップを再開し、勢いがついてエンサイクロペディアに項目を追加しようとすると、背景画像が入らない。5.5導入前に背景を設定していたものはそのまま表示されるのですが、新規に設定しようとしたり以前の設定を変更しようとすると、画像選択のダイアログは出るのですがボタンをおしても切り替わらないのです。

 柳が背景画像の設定に使っているプラグインは「XO Post Background」ですが、確かに5.5には未対応(ないしは未検証)です。あー、これだなと思って別のプラグインを探すことにしました。3

 代わりに探してきたのが「Full Background Image Manager WordPress Plugin。これも5.5対応というわけではないのですがとりあえず使える。使用感としては大きく変わらない。というので決定。
 ただ一つ難儀なのは、固定ページと投稿ページにだけ対応、ということでいわゆるカスタム投稿タイプでも使用できるようにするには相応の下準備が必要というところです。

 毎度おなじみ「Custom Post Type UI」4で作成した「寝言」や「天からキャベツが降ってきた!」は「Custom Post Type UI」の設定項目末尾あたりにある「Custom “Supports”」のボックスに件の画像設定プラグインのサポートを要求する呪文5を書き込めばok!6この場合、呪文は”fully-background-manager”。「Custom Post Type UI」にむけて、そちらで管理してるこのカスタム投稿タイプに、「Full Background Image Manager WordPress Plugin」を認識させてやって頂戴、とお願いするわけですね。

 問題はプラグイン「Knowledge Base for Documents and FAQs」に制御されたエンサイクロペディア。仕組み上はカスタム投稿タイプになるらしいのですが、「Custom Post Type UI」で管理されていないので上記の方法は使えない。
 その場合は、「Full Background Image Manager WordPress Plugin」の方に手を加えます。今度は新しい画像設定プラグインの方にこういう投稿タイプを認識して頂戴、とお願いする次第。
 ダッシュボード→プラグイン→プラグインエディタ(ちょっと前までプラグイン編集となってたような)から、右肩の「編集するプラグインを選択」で「Full Background Image Manager WordPress Plugin」を選び、fbm.php(プラグインの本体というべきファイルですね)を表示させます。そこから

public function support_post_type() {
add_post_type_support( ‘post’, ‘fully-background-manager’ ); //postって投稿のことですね
add_post_type_support( ‘page’, ‘fully-background-manager’ ); //pageは固定ページを示してます
}

という箇所を見つけて、同じ場所(要は同じ{カッコ})に

add_post_type_support( ‘<カスタム投稿タイプのスラッグ>‘, ‘fully-background-manager’ );

を追記すればいいのです。

 さて、簡単に言いましたがこの<スラッグ>が曲者。何せカスタム投稿タイプとしてのエンサイクロペディアは上記のようにプラグイン「Knowledge Base for Documents and FAQs」が自動的につくってプラグイン越しに管理しているのでスラッグがわからない。ここで暫く途方に暮れました。

 そこで思いついたのが投稿や固定ページをリスト表示させるために導入している「WP Show Posts」。このリスト編集画面で対応させる投稿タイプを択ぶボックスがあり、サイト内に存在する全てのタイプを表示してくれるのを思いだしたのでした。7

 かくてめでたく上記のコードの赤字部分にスラッグを入れることが出来、新しい画像設定プラグインがエンサイクロペディアでも使えるようになりました。

 大きなアップデートでは色々起こりやすいというのは通り相場ですが、今回はまぁ…5.0でグーテンベルグが実装されたりとか、5.3で謎の不具合が出たことを思えば、まだまだ平穏であったと言うべきなのでしょう。
 今回はあまり解決に時間が掛かりませんでしたが、いくつものプラグインにまたがった調整をしましたので…次に何かあったときの備忘録としてUpしておくことにしました。…何をどうやって今のサイトになったか、こうでもしておかないと忘れますねえ(笑)
 七回こけても八回這い上ってなんとか維持してるサイトです。かくもギリギリなサイト運営ですが、のんびり見守ってやって頂ければ幸甚。

  1. 確か2020.8.12であったと… 
  2. ただ段落ブロックにインラインでショートコードをたたき込めるツールはまだ見つからない…
  3. ちなみに「XO Post Background」を停止してしまうと今までに設定したすべての背景が消えてしまいます。このため「XO Post Background」はそのまま残しました。まあ、まだ対応されないときまったもんでもなし。のんびり待ちます。
  4. 「Custom Post Type UI」…簡単にカスタム投稿タイプが作れる有名プラグイン。詳しくはカスタム投稿タイプをつくるまたはカスタム投稿タイプその後あたりで。
  5. 真面目にPHPを勉強している方からは張り倒されそうな表現ですが、不勉強な柳には適当な言葉を見つけることはできませんでした。 
  6. 以前天キャベにコメント機能をつけようと画策したときに見つけた方法でした。コメント機能を盛ってやろうと思うなら、ここに“comment”と入れればいい。そういう約束があるからそうなっている、としか説明できませんが、要は好き勝手に文字列を入れたとしても何も起こらないってことです。約束に基づいた言葉をいれることで何らかの事象が発生する…やっぱり呪文ですよ、これ。
  7. ちなみに開けてみて判明したスラッグは“epkb_post_type_1”でした。そう言えばそんな気が(<今更)

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