さて、晴れておにいちゃんとなったみっちゃんだが。
弟妹ができるとやきもちを焼いたり赤ちゃんがえりを起こしたりというのは良く聞く話だが、みっちゃんとて例外ではなかった。幸い、柳がたっくんの世話にかまけて十分遊んでやれなくても、ばあちゃんズが腕によりをかけて遊んでくれるので、やきもちからたっくんに悪戯するというような事態は現状では見られない。むしろ「たっくん、たっくん」とゆりかごを揺らしてみたり、たっくんの手をそーっと握ってみたり、興味津々といった様子である。・・・無論、力加減がアバウトなので周囲が青くなる場面がないでもないが。
赤ちゃんがえりの典型的な例としては、うまくいっていたトイレができなくなるという話がある。みっちゃんは全面的にできなくなったわけではないが、おしっこについてはちゃんと知らせていたものが、多少失敗が増えた。まあ、これについては遊びに夢中になっている時には以前から失敗がない訳ではなかったから、あまり深刻というわけではない。うんちについては以前から強硬にトイレに行きたがらないので、何とかすんなりお通じがくるような手段を考慮中である。
しかし一番困るのは、お乳を欲しがるようになったことである。
目の前でたっくんが飲んでいれば、欲しがるなというほうが無理だろう。しかし、タイミング悪くみっちゃんは鼻風邪を引いてしまい、元気なのだが鼻水ずるずるの状態になってしまった。お乳を分けてやりたいのはやまやまだが、たっくんに感染するとシャレにならない。そんなわけで、飲ませる前にしっかり鼻・口まわりを掃除することになる。・・・当然嫌がるのだが、こればっかりは「まあいいか」というわけにも行かない。
かくて、みっちゃんとたっくんが両方のお乳にぶら下がる光景が現実のものになってしまった。・・・・ま、仕方ない。1
041023