みっちゃんの冒険

「みっちゃんがいない」
ばあちゃんは血相が変わっていたのですが、柳はあんまり真剣に心配していたわけではありませんでした。
何せ古い家、隠れようと思えば隠れ場所なんぞゴマンとあります。
さては、新手の遊びでも覚えたか・・・・そんなことを考えつつ、一応探して回ったのですが・・・・いない。部屋という部屋、家の周囲をぐるりと回って見つからず、流石に「これはひょっとしてヤバいかも」などと考えはじめた時、みっちゃんはひょっこり帰ってきました。
なんと、あばちゃん(註:柳の母、ばあちゃんの娘)を迎えに出ていたのでした。確かに帰る頃合ではあったのですが(^^;;;;; みっちゃんもえらくたかあるき1をするようになったものです。

 昨今、物騒な話が多いだけに、思わず心臓に汗をかいた一幕でした。

2006/5/27

  1. たかあるき…まあ、方言と思われます。高歩き?おおむね、遠出をすることを指していると思っていただければまず間違いないかと。