ファッション事情・リフォームの陣

ある時、部屋を整理していると、無駄な服(<着られないOR着たくない)が多いことに気づいた。使えないものが部屋を占拠しているというほど無意味なことはない。かといってただ捨てるのも勿体無い。つくづく貧乏性なのだが、使えないものなら使えるようにしようというエネルギーがあるうちに、仕事にかかることにした。・・・リフォームである。

 大人の服を大人用にリフォームするのはかなり技術が要ると思うが、大人の服を子供服にするのは比較的簡単である。使えそうなところだけを切って縫い合わせたって適当に形にはなる。乱暴な話だが、お尻の破けた旦那のジーンズの筒部分を切り取り、隅を股ぐり分だけ切り抜いて2本を縫い合わせることでみっちゃんサイズの幅広ジーンズ!などというアバウトを絵に描いたような荒業もやってみた。これでは腰周りがえらくもこもこするのだが、みっちゃんは脱ぎ着がしやすいという面において気に入っているらしい。このとんでもない製法のジーンズは3枚ぐらい作ってみた。股ぐりの切り方を工夫すればこれでも結構マトモな形にはできる筈なので、暇と気力のある向きは作ってみられるのも一興。

旦那の破けジーンズがみっちゃんの遊び着になった例。ウエストは裏に肌触りのいい布を帯状にあててゴムを通す。

 一応型紙も使ってみた。スカート・ジャンパースカート等布地が比較的広く取れるものについては真面目に型紙を置いて裁つことも可能だからだ。(※昨今はPDF形式のファイルを印刷し切り貼りすることで実物大型紙・縫いしろ付きができてしまうという便利なサイトも存在する。JUKIのオフィシャルサイトetc.)当然、出来上がりのデザインはそれなりに良くなるし、縫製もしやすい。

 今までの一番のヒットは、トレーナーで作るスリーパーであろう。ごろごろと転がりながら眠る子供のお腹が出ないように寝間着の上から着せるアレであるが、大人用のトレーナーから簡単に作ることができる。両袖を裁ち落とし、身頃の幅を詰めて端を始末するだけである。襟ぐりなんぞはそのままにしておいて構わない。赤ちゃん用にするなら前中心を切り開いてファスナップ1を縫いつけ、端はバイアステープで始末する。こうすると前身頃の幅がファスナップ分だけ狭くなるのだが、そこら辺は身頃の幅を詰めるときに調整してもいいし、そのままにしておいても問題はないと思う。ばあちゃんズにも大好評のアイテムとなり、古いトレーナーが3枚ぐらいこれに化けた。赤ちゃんの時から結構長く使えるので実にお得である。

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  1. 【ファスナップ】・・・リボン状の布に等間隔にスナップがついているもの。リボンを縫い付ければいいので位置あわせが楽だし、頻繁に開閉しても綻びにくい。