みっちゃんを保育園へ通わせるにあたり、いまだ二つの不安材料が残っている。食事とトイレだ。まあこればっかりは焦っても良くないのは分かりきっている。トイレについてはまた後日に譲るとして、とりあえずは食事の話。
お定まりの偏食・遊び食いの呪縛は、みっちゃんとて避けきれるものではなかった。但し、偏食というには語弊があろう。食べられないものというのは具体的にあまりなく、むしろ気分で変わると言ってよい。気が向けば何だって食べられるのだが、「ご飯と納豆と牛乳」を自分で決め込んでしまっていて、他のものにあまり手を出したがらない。そして、集中力が続かないので食事の最中でも遊んでしまう。周りの大人が早く食べさせようと手を出すので結局自分で食べられないままなのである。(<人はそれを過干渉と呼ぶ・・・)
何とか食事に集中してもらう術はないものかと随分知恵を絞った。ののじのカトラリにみっちゃんシールを貼ってやると心もち集中力がアップした話は前回書いたが、今度はこんなものを試してみた。
【エジソンのお箸】人体工学的な設計で、正しいお箸使用法をもっとも自然に早くしつけができます。
・・・などという売り文句を頭から信じたわけではない。が、みっちゃんがふとしたことからお箸に興味を持ったらしいので、変な持ち方を覚えてしまうと厄介だと考え購入に踏み切った(<というほどえらい値段の代物でもない・・・)次第である。みっちゃんはいたく喜び、食事に対する集中力が飛躍的に向上・・・したりはしていないが、つまみ動作が容易なので気に入ったらしい(<とどのつまり、フォークで刺すよりも箸でつまむほうがツブシがきく)。ことに黒豆がつまめるのがえらく嬉しかったようだ。さらにはご飯をミニ俵むすびにしてやることで、ご飯に関しては一応最後まで自分で食べられるようになった。結果としてはまずまずといってよいと思う。
後は、おかずも含めて最後まで自分で食べられるようになるのが目下の課題であろう。できればついでに「食事の時にテーブルに肘をつかない」ことを覚えてくれればなお良いのだが・・・欲を言えばきりはない。何とも前途遼遠である。
そしてさらに問題を複雑化させているのは、今更だがやきもちである。
食べるほうではなく、いわゆるjealousy。たっくんが野菜ジュースやヨーグルトを食べ始めると、ご飯そっちのけで同じものを欲しがったり、やっちゃいけないコトをあえてやってみせる(箸で牛乳をかき回すetc.)。いつもはばあちゃんズべったりのくせに、柳がたっくんをかまうのが時として面白くないらしいのだ。まあ、こればっかりは無理もない。むしろ自然な反応というべきである。
「たっくんに食べさせるみたいに、みっちゃんにも一口か二口食べさせたらいいよ。それで気が済むから」とは、ばあちゃんズのアドバイスである。
0500328