風邪の季節

 冬の足音と共に、困ったお客様もやってくる。・・・風邪だ。
 みっちゃんがずっと自宅にいた頃はそうでもなかったが、やはり集団の中へ入ればいろいろと貰ってくる。しかも強烈なヤツを(^^;
 哀れなのはたっくんで、みっちゃんが貰ってくる風邪を律儀に拾っては長いことコンコンやっている。食事も難しい時期にさしかかったため、食が細くなりがちだ。その所為かもしれないが、以前よりお乳に固執するようにもなった。以前は柳が帰宅して抱っこしても、ご挨拶程度しか飲んでくれなかったが、昨今は左右ともしっかり飲みつくして、しかもまだ遊ぶ。日中ずっと置いてきぼりをくう現状に、今更気づいたのかもしれない。

 そんな11月初頭、みっちゃんが「耳が痛い!聞こえない!」と言い出した。
 一晩中機嫌が悪く、眠れないといってはごろごろした挙句のことである。とどのつまり、耳閉感がそうさせていたのだろう。慌てて受診させると両耳の中耳炎というご託宣である。柳が思わず天を仰いだのは言うまでもない。
 かくて、半月近く耳鼻科へ通う破目になったのだが、何が大変といって受診するのがみっちゃんだということだ。
 大人なら、ピンセットで耳をごそごそされようが鼻腔に薬を吹き込まれようが「治療」の一言で納得し、多少の不快感は我慢をする。だがみっちゃんはそうは行かない。診察室から聞こえてくる子供の泣き声になにやらそわそわ・・・いざ自分の番になると、すっかり及び腰である。結局柳がみっちゃんを抱っこして診察台に上がる破目になった。

 つくづく、期待を裏切らないみっちゃんは・・・力の限り泣き叫んだ。

 「いい子でモシモシしてもらったら、あとでアイスクリームあげるから」と事前に言いきかせたのが効いたというより、お医者さんとナースの方々の手際がよかったというべきだろう。泣くには泣いたがあっさり処置は完了し、約束のアイスクリームでけろりと機嫌も直った。・・・まことシンプルである。
 2回目以降行かないとゴネるのではないかと危惧したが、意外と聞き分けはよかった。・・・だからといって診察台で泣かなくなったかと言えば、決してそんなことはないのだが。

051126