遅れてきたコロナ禍とにーにーずの成長っぷりについての一考察

天からキャベツが降ってきた!

 閑雲亭にも書きましたが、世の中、新型コロナウイルス感染症が5類になって久しいという時になって…我が家でコロナが発生しました。火元はどうやら次男坊。

 「こないだ、風邪引いてえらいって休んでた人がさー、夕方来てこれだけはしあげなきゃとかって書類仕事やってたんだけど、めっちゃ咳込んでた-」

 それ一番アカンやつやん、というツッコミはこの際無益なのでしません。柳みたいな職場 1ならともかく、一般企業の危機感なんてそんなもんなんでしょう。哀れなのはがっつりウィルス貰ってしまった次男坊という話。
 就職2年目、それなりに責任も降ってきて「今日、現場が遠いからちょっと早く行って準備する」だの「うー、休みほしいけど今日は抜かせんのよねー」などと一丁前のことを呟くようになったところだったのですが、コロナには勝てませんでした。かくて次男坊の部屋は、見事隔離病室その①となった次第。

 次男坊がPCR+、という連絡を貰った柳は自宅待機命令で即時帰宅したのですが、ふと気づいたのは
「…満兄(長男坊)に連絡せんといかんのじゃない?」
 ということでした。此方は就職して丁度1ヶ月、ついこないだ「最初の給料出たから」と家族全員分のアイスクリームを買って帰って来るという「おお!成長したな兄ちゃん!」という柳的には感涙モノのepisodeがあったばかり。ところがこの長男坊、YouTubeあたりに動画投稿までやってるくせにLineを鬱陶しがり、家族Lineをしばしばスルーするというイマドキの若者には珍しい行動特性があるのです。もう一つ言えば、勤務先が就業時間中はスマホ禁止だそうで(<あるんだそういう会社…)旦那とも話した結果「多分Line打っても無駄だろう」という結論に落ち着き、帰ってから言えばいいや、ということに相成りました。
 そうして帰宅した長男坊、その日に限って珍しく買い物へ回ったらしい。

「珍しいね、満兄が帰りに買い物とか」
「うん、なんか喉痛くってのど飴買い込んできた」

 …イヤな予感しかしませんな、この流れ。

 果たせるかな、翌朝見事に長男坊も発熱。発熱してすぐ受診しても検査は陰性に出ることが多いので、その日はとりあえず休んでもらって、翌日受診。結果は次男坊に同じでした。
 こりゃもう、自宅待機という名の介護休暇になっちゃったな…とここまではまだ比較的暢気に構えてた柳。…長男坊を医者に連れてったあたりから無茶苦茶な寒気に襲われました。この季節にしては珍しく雨雑じりの冷たい風が吹いてたので、その所為かなーと思っていたのですが、どうやらそんなもんでもないらしい。

 これはやばい。

 にーにーずの食糧を調達するついでに、薬局で抗原定性キットを買い込んだのは大正解。長男坊を隔離病室その②となった部屋へ放り込んで何とか病人二人に昼食を準備したあたりで柳の寒気はシバリング 2に移行してしまいました。あ、こりゃ駄目だと判断した柳…旦那に「後は頼む」とLineで打電、水分だけひっつかんで自室に引っ込みました。
 かくて隔離病室その③が出現。

 その翌朝、職場に出頭してPCR、シロとでたら就業OKという算段だったのですが、とてもそんな状況ではないのは明白だったので…発熱後12時間強を見計らって抗原定性キットを使用しました。…出た出た、これ以上ないと言うほどくっきり陽性。もはや笑いしか出ない状況でした。

こんなやつです。まあ丁度、USBメモリぐらいのサイズだと思ってください。

 新型コロナウイルス感染症も殆ど無症状なケースから地獄の一丁目を垣間見る人まで振れ幅が大きいことはご承知の通り。今回うちは3人が3人、37℃後半~39℃の発熱が丸2日間という結構シビアなヤツがきました。喉は痛い、咳は出る、頭はガンガンする、頓服として処方して貰ったカロナールは二人ともきっちり飲みきる状況でした。
 結局受診してない柳ですか?えーと、実はカロナール、手持ちがありました…(<不良医療従事者あるある(笑))

 熱がある間はとりあえず眠りたい。なまじ意識なんかあるとしんどくてやってられません。そんなわけでとにかく眠る。眠たかろうが眠くなかろうが横になると数秒でオチるというのはもはや柳の特技なのですが、にーにーずにも「寝ろ、とりあえず寝てしまえ。スマホなんかみてるんじゃないぞ」と言い置いて寝倒しました。(<申し訳ないが後は頼んだ!状態)

 ここで有難かったのは、我が家のコロナ禍が柳まででストップだったことですね。
 我が家の人口の過半数が倒れた計算なのですが、有難いことに一番ハイリスクな筈の我が母上さまはピンシャンしてまして、がっつり感染防御モードで食事を作ってくれました。旦那も無事だったので機動力も確保。食糧も薬も供給が途絶えることなく、お陰様で何とか全員生還しました。

 ひたすら合掌。本当にありがとう。

 ひと頃、コロナの後遺症として味覚障害、なんて話もありました。一応心配になってにーにーずに聞いてみると
「うーん、普通にご飯おいしいから、大丈夫じゃない?」
 …はあ、然様で。とりあえず心配なさそうです。

 柳もまあ、おおむね何を食べても美味しいのことは美味しいので、さしあたって問題はなかろうかと思います。ただ、この2年ばかり胃が縮んでしまったらしく 3、何食べても美味しいけど食べた直後に後悔する状況なのですけどね。
 …にーにーず曰く「かーさんはナチュラルに味覚がバグってる」らしい 4ので、柳の味覚が本当に無事なのか、今ひとつ自信はないのですが。

  1. いわゆる医療現場。世の中がどう転がっても、感染症の脅威とは決して縁が切れません。故に同居家族がPCR+、となったら自宅待機もやむなしという次第。この場合、待機にして貰って大当たりだったんですけどね。
  2. シバリング… 身震いなど骨格筋に生じる不随意で小刻みな収縮。おおむね発熱するときに寒気と共に襲来。
  3. この2年ほど昼と夜が野菜入りスープ粥オンリーという生活です。まあそれでも貧血に関しては改善をみてるので何とか収支が合っているのでしょう。
  4. 柳の作る料理は食えんことはないが時々とんでもないモノが入っているというので、主に次男坊に警戒されています。前に大量に貰ったカズノコ消費しようとしてカレーに入れたの、流石に拙かったかなぁ…

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