男の子が服破いて帰ってくる、というのはよくあることで、実際にーにーずが小学校の時分には何故ここまで破く、というほどいろんな箇所を破いて帰ってきました。
まあ、柳としてはせっせとそれを繕う訳ですが、一寸ポケットの端が綻びたとかならともかく、丈夫なはずのデニムズボンの膝を真一文字に破いてくるとなると、正直お手上げでした。そういうときは破けたところでえいやっと切断して、ダメージ風ショートパンツと称して穿かせるという荒技で乗り切った 1こともあります。
今日の一針明日の十針の譬えもあり、なるべく早めに処置すれば縫うだけで事足りる場合もあるのですが、まあ往々にしてそれだけではどうにもならない、ないし強度が要求されるので縫ったくらいではすぐ裂けそうだというなら当て布ということになります。
昨今はアイロンで圧着する接着剤つきの補修布も売られています。裂けた部分に裏から補修布を当ててアイロンすれば表面に縫い跡が出ないというメリットもあって、当時から結構重宝していました。見てくれを言わないなら周囲にステッチを入れると更に強度アップ! 2という寸法です。
それでも破けるときには破けるわけで…あてた補修布のエッジあたりで新たに裂けるというのが定番でした。結局、破くというのはそこに剪断力が常習的にかかる証拠ですから、着てる人間の動作様式が変わらない限り無限ループに嵌まるのは自明というものです。
ちびどもがちびだった頃はさっくり廃棄したり、本人が承服しないときはこっそり隠したり、なんてこともできたのですが、でかくなるにつれ服のコダワリも増えてきます。
「そんなに言うなら自分で縫え!そうじゃなければ買い換えろ」
…といいたくなるのが人情というもの。しかし、コトが仕事のユニフォームとなるとそうもいきません。 本来制服なんて企業側が管理すべきものでしょうが、実際には企業によっていろいろあるようです。
- 貸与(買ってあげるから退職するときは返してね、洗濯とか補修は自分でやって頂戴)
- 購入(自前で買ってね、洗濯とか補修は当然自前だよ)
- レンタル(洗濯も管理も外注業者にお任せ。衛生に関わる業種に多い)
…といったところでしょうか。
柳自身は1.ですが洗濯は感染対策上職場でまとめて出すことになっていて、それでも補修は自前。次男坊のところは2.なので当然洗濯&補修は柳にお鉢が回ってきます。
次男坊が仕事に慣れていく一方で、服にはそれなりにダメージが蓄積する訳で…補修する機会が増えてきました。幾ら外仕事とはいえ、お客さんのある仕事ですからあまりみっともない格好もできない筈。
「新しいユニフォーム、支給して貰えないの?」
と訊いてみたら、
「あぁ、あるけど出すのめんどくせー…」
「こら」
心配して損した。
「次に破いたら○○○(<次男坊の就職先のマスコットキャラクター)でアップリケ 3作って貼るぞ」と脅したら、ようやく破けたユニフォームの廃棄に賛同しました。やれやれ。
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