「お願いがあります」
連休に帰省したのんのん。いつものようにふわっと作業部屋 1に現れたかと思うと、やおら気をつけ!の姿勢で言うものだから…柳はちょっと緊張しました。
「あのね、小論文、みてもらっていい?」
はあ、かーちゃんでよろしければ。
才乏しき身なれど文章こね回すだけなら人後に落ちないつもりです。のんのんたってのお願いとあれば…そりゃ柳、頑張りますとも。
最近は、総合問題といって最初に文章を読ませて、そこから漢字の読みや書き取り、知識を問うたあとで、その内容について意見を小論文として書かせるというスタイルがあるようです。のんのんがターゲットにしている学校もその形式だとかで、過去問を集めていることは知っていました。
過去問の答え合わせなんて、てっきり学校の先生が添削・対策・指導してくれるのかと思っていたら、どっこい突如としてこちらにお鉢が回ってきたという次第です。
最近の高校って、そういうのおウチまかせなんだ…と思ったら、担任の先生から「国語の先生に添削おねがいしてもいいけど、身近に頼める人がいたらそれでもいい」と言われたとのこと。
そりゃ確かに、以前からのんのんには「かーちゃん、数学はアウトだけど小論文くらいは見てあげられるよ。その代わり原稿用紙を真っ赤にして返してあげるから覚悟してね♡」と言い置いてありました。まさにその通りになった訳で、柳としては何も不都合はないのですが…担任の先生が一体どういう状況を想定されてたのか謎ではありますな。
さて、「原稿用紙真っ赤にして返す」と啖呵切ったものの…実のところ柳は文字の手書きがおそろしく苦痛なのでした。
このため、のんのんの提出してきた手書き小論文をいっぺん一太郎の原稿用紙バージョンに書き起こし、問題用紙を読んだ上で柳の解釈で2ページ目に読解ポイントを書き出し、3ページ目に修正案を提示するというスタイルをとることに。のんのんが書いた元の文章を生かしつつ、設問の意図を柳なりに解説したうえで、こんなふうにするとまとまった文章になるね、と提案してみたわけです。
文章構成上役立つ小ネタとか、原稿用紙に書く場合のポイントを交えて解説しつつ、結局連休の三日間をきっちり小論文に付き合うことになりました。実は結構楽しかったりしたのですが。
がんばれ、のんのん。かーちゃんは応援しているぞ。

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