たっくんファッション事情 冬の陣

 みっちゃんは夏の暑い盛りの生まれで、首の据わらない頃といえばオムツと下着一丁で座布団の上に寝かされ、しかも布団はスポーツタオルで事足りるというお手軽さであった。だが、10月生まれのたっくんはうかうかしていると冬将軍が到来してしまうので、早目に冬物衣類を出した。とはいえ、みっちゃんの服がそのまま使えるので実に有難い。むしろ、みっちゃんの成長が早すぎて買ったはいいが殆ど着せられなかったピンクのクマ1の着ぐるみあたりは大活躍してくれてうれしい限りである(<男の子なのになにゆえピンクのクマか?などと訊いてはいけない)。

 特に外出する場合、着ぐるみはいわゆる「おくるみ」などよりよほど気が利いている。おくるみに包まっていては、チャイルドシートに乗せる場合に面倒この上ないのだ。着ぐるみは普通に着せる服の上からすっぽり着せて、四肢はちゃんと分かれているからそのままチャイルドシートに乗せ、ベルトを締めることができる。しかもフード付きだから頭に風を当てずに済む。実に合理的である。柳に暇と気力があったらたれぱんだの着ぐるみでも作って着せてやりたいくらいだ。

 しかし柳が準備をするとどうも天気が裏切るらしく、11月は例年にない暖かさであった。・・・まあ、暖かいぶんには文句を言う筋あいではないのだが、どうも気象異常くさくて怖い。

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チャイルドシートその後

ジュニアシートもやっぱりお値段はピンからキリだ。モノがセーフティグッズだけにあまりお安いのも怖い気がするが、かといってあまりでかいものになると持ち運びが難儀である。こういう探し物の場合、ネットは実に便利だった。2

 結局座面を高くしてシートベルトを正しい位置で締められるようにするという点においては変わりないようだ。最終的には値段と実用性の兼ね合いでナニー・ブースター(<トイザらスあたりで検索をかけると出てくる)に落ち着いた。
 みっちゃんの反応は良好で、お出かけともなれば喜んでよじ登っている。このぶんならあと3年、チャイルドシート卒業までもちそうだ。

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授乳服なるもの

 みっちゃんのときにも書いたような気がするが、母乳は実に楽でいい。いつでもどこでも柳が傍にいられるなら即座にお乳を飲ませてやることができる。湯を沸かす手間もなければ冷ます気遣いもなく、消毒だって要らない。1大変合理的なのだが、ひとつ困ったことがある。
 飲ませるためにはとりあえず前をはぐらねばならない。夏の暑い盛りは問題ないのだが、冬場、特に夜は結構寒い。夜の夜中に起き出して台所へ降りることを考えれば瑣末とはいえ、何とかならんもんかなぁ、とみっちゃんが生まれて最初の冬には切実に考えたものである。結局、1歳以降になると添い寝で布団を被ったままお乳、という横着ができるようになったのですっかり忘れていたが、たっくんの誕生で再び真剣にならざるを得なくなった。

 そこで思い出したのが、産院の待合で見た「授乳服専門店」のカタログである。いわゆるベビー・マタニティ用品売場の服には「授乳口つき」のパジャマがたくさんあるが、パジャマに限らずアウターにも授乳しやすい工夫を凝らした服…しかもそれを専門に扱うお店なぞ、お目にかかったことがない。へえ、こういうのもあるんだとぱらぱらめくってはみたが、目の玉が飛び出そうなほど高価かったことしか記憶にないもので、今となっては店の名前も所在もわからない。

 ネットで検索をかけたりもしてみたが、結局は行きつけのショッピングセンター内にあるマタニティ用品売場に手頃な品があったので何着か購入した。こういうのも灯台もと暗しというのだろうか。

 お陰様で寒いときに前を全部はぐったり、襟元を大きく開けたりする心配がなくなって、日毎に寒さを増してきた昨今も結構快適である。夜だけでなく、外出先で赤ちゃんがぐずったときにも割合簡単に授乳ができて便利でもある。着てみるまでは半信半疑だったが、今ではお出かけ用に春夏物も買って損はないかなぁと考えている。2

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