一ヶ月検診

 やはり二人目というのは、上の子との兼ね合いが難しいという点はあるにしても多少はコツがつかめているので気分的に楽なものである。それまでお乳を飲んですぐにすやすやと眠っていたものが、小一時間かけて飲ませてようやく眠るという事態が起こっても、そういえばこんなときもあったなぁと思えば鷹揚に構えていられる(<みっちゃんの時はどうしていいか分からなくて一緒になってベソかいた記憶がある)。


 黄疸危機を乗り越え、泣き声にもリキがはいってきたたっくんは、みっちゃんが隣に来てお乳を飲んでからは妙に飲みっぷりにも気合が入り、さながら新人歓迎会でビールを一気飲みする大学生(<昨今は少ないのか?)のような勢いでお乳を飲むようになった。


 手強い競争相手の出現に「すわ食糧危機!」とでも思ったのだろうか。だとしたらみっちゃんのお手柄というべきだろう。何せそれまですぐに眠り込んでしまうので、「おーい、もう少しがんばってみないかー!」と毎度ほっぺを突っつかねばならぬていたらくであったのが、その頃を境に目をくりくりさせつつ能動的に飲むようになってきたのだ。当然噎せて咳き込んだり、げっぷが出ずにじたばたしたり、ついうっかり吐いてしまったりするのだが、みっちゃんのケースがあるのでこれも今更動じない。まこと経験とは有難いものである。


 そのお陰か、そろそろ一ヶ月検診という頃になると抱くにも結構ずっしりと重みを感じるようになった。心なしかほっぺも急激にふっくらして、えらく福々しい顔になった。どのくらいになったかな、と楽しみにしつつ検診を受けると何と4855g!黄疸の件で受診した先月半ば頃から考えて、一日70g以上のペースで成長したことになる。みっちゃんの1ヶ月でさえ4.4㎏、たっくんは既にして兄ちゃんの成長ペースを凌駕してしまった。「何も足してない1んですよね?」とお医者さんに確認されてしまったぐらいである。足すも何も、母乳が実に楽なものだから、哺乳瓶を出したはいいがいまだにケースごと埃を被っている始末なのだ。


 お医者さんにも「優秀!」と褒めていただいた。生まれた当初の不安が嘘のような見事な成長っぷりである。2

041108

チャイルドシートあれこれ

 たっくんが生まれた以上、チャイルドシートは新生児仕様にしてたっくんに明け渡さねばならない。その対応として春先にチャイルドベストなる物を購入した。要するに、着衣仕様のチャイルドシートである。何せかさばらないのがありがたいし、車から車への乗せかえの心配もない。最初に着せるのが大変だったが(<嫌がり、力いっぱい暴れてくれた)一度着てしまうと気に入ったらしく、今ではお出かけといえば回りにくい舌で「ちゃいるどべすと!」と叫ぶ次第である。実にシンプルだ。
 しかし、困ったことが発生した。・・・ほかでもない、みっちゃんがすくすくと成長してくれたおかげで、ベストがたちまち小さくなってしまったのだ。冬に突入して、セーターでも着せた日にはチャックが閉まらない。正味半年使えなかったような気がするのだが、さしあたってこれはまずい、ということになり、次の手段を考えることになった。

 かくて、いわゆるジュニアシートの購入に踏み切った。みっちゃんの反応が楽しみなところで、以下次項。

041023

おにいちゃん

 さて、晴れておにいちゃんとなったみっちゃんだが。
 弟妹ができるとやきもちを焼いたり赤ちゃんがえりを起こしたりというのは良く聞く話だが、みっちゃんとて例外ではなかった。幸い、柳がたっくんの世話にかまけて十分遊んでやれなくても、ばあちゃんズが腕によりをかけて遊んでくれるので、やきもちからたっくんに悪戯するというような事態は現状では見られない。むしろ「たっくん、たっくん」とゆりかごを揺らしてみたり、たっくんの手をそーっと握ってみたり、興味津々といった様子である。・・・無論、力加減がアバウトなので周囲が青くなる場面がないでもないが。

 赤ちゃんがえりの典型的な例としては、うまくいっていたトイレができなくなるという話がある。みっちゃんは全面的にできなくなったわけではないが、おしっこについてはちゃんと知らせていたものが、多少失敗が増えた。まあ、これについては遊びに夢中になっている時には以前から失敗がない訳ではなかったから、あまり深刻というわけではない。うんちについては以前から強硬にトイレに行きたがらないので、何とかすんなりお通じがくるような手段を考慮中である。

 しかし一番困るのは、お乳を欲しがるようになったことである。
 目の前でたっくんが飲んでいれば、欲しがるなというほうが無理だろう。しかし、タイミング悪くみっちゃんは鼻風邪を引いてしまい、元気なのだが鼻水ずるずるの状態になってしまった。お乳を分けてやりたいのはやまやまだが、たっくんに感染するとシャレにならない。そんなわけで、飲ませる前にしっかり鼻・口まわりを掃除することになる。・・・当然嫌がるのだが、こればっかりは「まあいいか」というわけにも行かない。

 かくて、みっちゃんとたっくんが両方のお乳にぶら下がる光景が現実のものになってしまった。・・・・ま、仕方ない。1

041023