嘔吐についての一考察

 かくてドケチ柳が食ったものを吐く、という異常事態が出来しゅったいした。最初の吐気が空腹時に限定される現象だったため、軽くおやつをつまんでみたりもしたのだが、ある時無理やり突っ込んだミニおにぎりをものの見事に吐いてしまってから方針を改めた。

 つまり、同じ吐くなら固体より液体のほうが楽だ!ということである。いっぺん吐いてしまうとしばらく楽だし、かえって余計な固形物を突っ込むと、吐くときの不快感が倍増するという結論に落ち着いたのだった。

 悪阻で死にはしない1というが、胃液そのものを吐けば食道を傷める。例えば逆流性食道炎。胃液なんぞつまるところ塩酸なのであって(pH1.0~2.5!)、そんな代物が頻繁に食道を駆け上がった日には、たまったもんではない。もっとヒドい例としてはマロリーワイス症候群。嘔吐を繰り返すことによって胃の噴門~食道粘膜に裂傷が生じ、血を吐く破目になる。・・・・・つまり、どうせ吐くならなるべく胃液が薄まった状態で、しかもあまり胃の内圧を上げずにすんなりと吐ければいい!

 ・・・などと辻褄合ってるかどうかも不明な理論をぶち上げて、吐きそうなときにはとりあえずお茶か白湯!と決め込んでいる柳である。うまくいけば嘔吐がおさまるし、実際吐いても喉の痛みが少ない。万人向けとは言いがたい方法であるが、さしむき柳の横着な胃と食道には有効なようである。一応念を押しておくが、良い子の皆さんは決して真似しないように。2

  1. 悪阻は病気でない、などとゆーお気楽なことを宣うのは吐いたことのない奴だけでしょうな。全く食えも飲めもしなければ当然脱水に陥るし、点滴が必要になる場合もあります。
  2. 後述してますが、柳は結局この悪阻の間に10キロ体重減少しました。蓄えがなかったらどーなってたか(笑)