三人目

 お陰をもちまして先月21日、無事に女児を出産いたしました。兄ちゃんズの時を思えば信じられないほどにスムーズに、つつがなく経過しまして、予定通り退院。少し身体も落ち着きましたのでこうして更新作業に手をつけている次第です。
 みっちゃんはともかく、たっくんは俄かなライバル出現に少なからず赤ちゃん返りの様相を呈しています。

 正直、3人目ともなればいまさら赤ちゃんの世話でオタオタすることもなく、目下いちばん頭がイタイのはたっくんのことなのですが、まあおいおいと慣れてもらうことにしませう。
 そんなわけで、当コーナーの登場人物が一人増えました。末っ子にして長女、一番小ぶりに生まれた割に一番トラブルがなかった幸運児・通称のんちゃんです。

TVに出演す

 その日、たまたま休みが当たっていたので柳がみっちゃんを迎えに行った(<通常はとても間に合わないのでばあちゃんが迎えに行ってくれる)。

 柳 「こんにちはー」
園児①「あ、みつ君のおかーさん」(<小さな保育園なので、子供たちは保護者の顔をほとんど覚えているらしい・・・)
園児②「みつ君おむかえー!」

 ここらあたりまでは通常の展開である。園庭には子供たちと先生がた、それに数人のお迎えらしき人影もある。みっちゃんがカバンを取ってくる間にそのうちの一人に声を掛けられても、柳はてっきりお迎えに来た保護者の一人だと思っていた。

 お迎えにきたお母さん、というよりお迎えを頼まれたお祖母ちゃんか、さもなければ保育園の職員さんといった風情の女性であった。

女性「○▲放送ですが、「はつらつ○▲っ子」という番組はご存知ですか?」
柳 「すみません、うち○▲放送は映り悪くて・・・」1
女性「今日は『食育』をテーマにこちらの保育園を取材させていただいて・・・」

 そういえばそんな話が園だよりに載ってたな、と思いながら、適当に話をあわせていたら、帰り支度を整えたみっちゃんが走ってきた。

女性「・・・・お宅にお伺いしてもよろしいでしょうか?」
柳 「・・・は?」
女性「おうちの様子を撮影させていただきたいんですが」
柳 「・・・はぁ・・・えーと・・・」

 状況を飲み込み損ねて返答に窮した柳は、居並ぶ園の先生がたのほうを見た。これが園長先生以下、手を合わせてこっちを拝んでおられる。…えーと…。

柳 「別に構いませんが・・・すごい山の中ですよ?」

 どうやら、受けてくれということらしい。先生に拝まれては仕方ない、と深く考えないまま了解してしまった柳も畢竟あさはかではあった。テーマが『食育』というあたりで既に気づけばいいようなものだが、自宅での食事風景を撮らせてほしいということだったのである。

 そういえば、「お子さんの食事のことで何かお困りのことはありませんか」という意味のことを問われて、みっちゃんの赤ちゃんがえり全開+偏食しまくりの現状を喋ったのが、今にしてみればまさに問題児の見本ここにございと喧伝したような格好だった。・・・口は災いの門とはよく言ったものである。
 まあ、受けてしまったものは仕方ない。いつもは先にお風呂なのだが、急遽みっちゃんとたっくんだけ先にご飯を食べてもらうことになった。
 そこで、まさにやってくれたのである。

(もじもじしつつ)「・・・おかあちゃん、食べさせてー・・・」

 つくづく、期待を裏切らない奴である。こういうときぐらい裏切ってくれても一向に構わないのだが。そういうところで協力してやらんでも良かろうに、と柳が内心でブツクサ言ったことはいうまでもない。

 ・・・・・かくて、みっちゃんは全県に恥を晒した。旦那なぞ、よせばいいのにDVDにまで録っていた。

 それでも柳、日曜朝の家庭教育番組なんぞそう滅多に見ている人もあるまいと畢竟たかを括っていた。ところがどっこい、放映日(日曜日)の週明けて職場へでてみると、あっちこっちから声がかかった。
「TV出てたでしょ」
 ・・・恐るべし、○▲放送。ここ2年ぐらい会っていない友人からも「TV見たよ」とメールが届く始末である。現在は局の人からキャラクター入りのタオルを貰ってご満悦のみっちゃんだが、数年後にこのDVDを見せた時のリアクションが見モノである。

050903

みっちゃん、赤ちゃんになる

「・・・食べさせて」
 俯き、もじもじしながらもはっきりと呟くみっちゃん。ここのところ、絵に描いたような赤ちゃん返りの花盛りである。無性にお乳をほしがったり、トイレに誘っても行かずに敢えて大洪水、食事ともなれば上記のような台詞が飛び出す始末である。保育園には慣れたものの、ふと寂しくなるのかもしれない。おまけに柳が出勤し始めて家にいる時間が少なくなり、その少ない時間をさらに家事に費やすために朝から晩までドタバタやっているものだから、当然みっちゃんと遊ぶ時間はかなり限定されてくる。加えてたっくんのこともあり、ありていに言えばあまりみっちゃんを構ってやれないのが現状である。

 ある程度覚悟はしていたが、やっぱり出たかというのが正直な感想である。うちにばあちゃんズがいてくれるからまだ助かっているようなものだが、寂しさのサインと思えば叱ることもできないのでなかなか難しい。みっちゃんもたっくんも、柳にとって等しく大切なのだということを理解してもらうにはどうしたら良いのか、未だ思案の最中である。

050903