にいちゃんはつらいよ

 柳がたっくんの世話にかかりきりになることが多いため、みっちゃんはいきおいばあちゃんズのもとで過ごす時間が長くなる。それでも思い出したようにぱたぱたこっちの棟へ渡ってくるのだが、時にはたっくんを抱っこしたがることもあり、泣いていればそれなりに気にかかるようだ。

 先日のこと、たっくんの眠った隙を見計らって柳が洗濯物を干しに出たところ、家に入ろうとしたらみっちゃんの泣き声が聞こえてきた。「かあちゃ~ん!」と泣いているからにはただのじらで泣いているのではあるまい。慌てて声のする方を探して回ったが、どこにも見えない。どうやらたっくんの居る部屋だと気づいて上がってみると、たっくんの布団の横で座り込んで泣いていた。・・・状況と、みっちゃんの説明を総合すると、どうやら例によってたっくんの部屋を覗きに来てみると、たっくんが泣いていたらしい。それで台所まで降りて柳を探したのだが、外へ出ていた柳は当然いない。それですっかり泡をくって、どうしていいか分からずに泣き出してしまったもののようである。まあ、ちなみに当のたっくんは兄ちゃんの泣き声にびっくりしてか泣くのを止めていたのだが。

 みっちゃんはみっちゃんなりに、たっくんがまだ自分の意思で動けないことを理解しているのかもしれない。惜しむらくはみっちゃんとてまだまだ小さいので、面倒をみてやるところまでは無理なのだ。さしあたっては、みっちゃんの努力を褒めてあげるべきだろう。なかなか可愛い兄ちゃんっぷりである。

041220

おにいちゃん

 さて、晴れておにいちゃんとなったみっちゃんだが。
 弟妹ができるとやきもちを焼いたり赤ちゃんがえりを起こしたりというのは良く聞く話だが、みっちゃんとて例外ではなかった。幸い、柳がたっくんの世話にかまけて十分遊んでやれなくても、ばあちゃんズが腕によりをかけて遊んでくれるので、やきもちからたっくんに悪戯するというような事態は現状では見られない。むしろ「たっくん、たっくん」とゆりかごを揺らしてみたり、たっくんの手をそーっと握ってみたり、興味津々といった様子である。・・・無論、力加減がアバウトなので周囲が青くなる場面がないでもないが。

 赤ちゃんがえりの典型的な例としては、うまくいっていたトイレができなくなるという話がある。みっちゃんは全面的にできなくなったわけではないが、おしっこについてはちゃんと知らせていたものが、多少失敗が増えた。まあ、これについては遊びに夢中になっている時には以前から失敗がない訳ではなかったから、あまり深刻というわけではない。うんちについては以前から強硬にトイレに行きたがらないので、何とかすんなりお通じがくるような手段を考慮中である。

 しかし一番困るのは、お乳を欲しがるようになったことである。
 目の前でたっくんが飲んでいれば、欲しがるなというほうが無理だろう。しかし、タイミング悪くみっちゃんは鼻風邪を引いてしまい、元気なのだが鼻水ずるずるの状態になってしまった。お乳を分けてやりたいのはやまやまだが、たっくんに感染するとシャレにならない。そんなわけで、飲ませる前にしっかり鼻・口まわりを掃除することになる。・・・当然嫌がるのだが、こればっかりは「まあいいか」というわけにも行かない。

 かくて、みっちゃんとたっくんが両方のお乳にぶら下がる光景が現実のものになってしまった。・・・・ま、仕方ない。1

041023