授乳服なるもの・其の弐

 いわゆる授乳服なるものが、専門店カタログで見る限りは目の玉が飛び出るほど高価かったという話は以前書いた。かえって行きつけのショッピングセンターあたりに安価なものがほろっと見つかったりして天を仰いだ柳であるが、お正月企画の福袋にほだされて専門店1の授乳服も買ってみた。
 フリースハイネックは暖かくて着心地がよく、着まわしのきくシンプルデザイン、何といってもリーズナブルプライスが魅力!(<結局そこか!)・・・与太話はさておき、もう少し早く見つけていれば色違いで2、3着持っていても良かったかもしれないと思ったくらいの逸品である。
 冬の間は「はぐると寒い」という実に身も蓋もない事情から欲しかった服だが、これからの季節はどちらかというと外出時の授乳を考えた時に必要になる。みっちゃんの時の経験上、お出かけ先でぐずりだした赤ちゃんに、お乳に勝る特効薬はないのだ。授乳の時間やオムツでなく、不安・不快などで泣き出した場合、これは面白いほど良く効く。寝くじ(註:眠たいのに眠れない赤ちゃんが泣くことをこう呼ぶ。ただし方言である可能性が高い)をくっているなら覿面である。赤ちゃんにとっては、お乳は食事であると同様、もしくはそれ以上に精神安定剤であるらしい。そんな時、座る場所さえあれば授乳ができる服は確かに便利だ。
 そんなわけで、春夏物の授乳服の購入も検討している今日この頃である(<正確に言うと冬の初め頃からずっと考えてはいたのだが、季節になったのでようやく真面目に検討する気になった)。

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授乳服なるもの

 みっちゃんのときにも書いたような気がするが、母乳は実に楽でいい。いつでもどこでも柳が傍にいられるなら即座にお乳を飲ませてやることができる。湯を沸かす手間もなければ冷ます気遣いもなく、消毒だって要らない。1大変合理的なのだが、ひとつ困ったことがある。
 飲ませるためにはとりあえず前をはぐらねばならない。夏の暑い盛りは問題ないのだが、冬場、特に夜は結構寒い。夜の夜中に起き出して台所へ降りることを考えれば瑣末とはいえ、何とかならんもんかなぁ、とみっちゃんが生まれて最初の冬には切実に考えたものである。結局、1歳以降になると添い寝で布団を被ったままお乳、という横着ができるようになったのですっかり忘れていたが、たっくんの誕生で再び真剣にならざるを得なくなった。

 そこで思い出したのが、産院の待合で見た「授乳服専門店」のカタログである。いわゆるベビー・マタニティ用品売場の服には「授乳口つき」のパジャマがたくさんあるが、パジャマに限らずアウターにも授乳しやすい工夫を凝らした服…しかもそれを専門に扱うお店なぞ、お目にかかったことがない。へえ、こういうのもあるんだとぱらぱらめくってはみたが、目の玉が飛び出そうなほど高価かったことしか記憶にないもので、今となっては店の名前も所在もわからない。

 ネットで検索をかけたりもしてみたが、結局は行きつけのショッピングセンター内にあるマタニティ用品売場に手頃な品があったので何着か購入した。こういうのも灯台もと暗しというのだろうか。

 お陰様で寒いときに前を全部はぐったり、襟元を大きく開けたりする心配がなくなって、日毎に寒さを増してきた昨今も結構快適である。夜だけでなく、外出先で赤ちゃんがぐずったときにも割合簡単に授乳ができて便利でもある。着てみるまでは半信半疑だったが、今ではお出かけ用に春夏物も買って損はないかなぁと考えている。2

041108