物まねのこと

 大人の仕草を真似る、という話は前項でも触れたが、特に道具を手にすると懸命にそれを使おうとするようになってきた。面白いのが携帯電話。大概バッグの中かホルダの上に置いたままの柳とは違って、旦那は四六時中携帯を手元においている。無論、この面白げなものはみっちゃんの格好の餌食なのだが、あけたり閉めたり舐めたり齧ったりのほかにも、やおら小首をかしげて耳に当てる。そこですかさず「もしもし~?」と声をかけると、暫く喜んでいるのである。一応電話というものを耳に当てて話をするものと認識しているらしい。惜しむらくは表裏・上下逆だったりするのは、まあご愛嬌というものだろう。同様に、櫛を手にすると一所懸命髪を撫でつけるのだが、これも惜しむらくは櫛の歯の反対側を頭に押し付けている。なんだかちょっとズレているのだが、努力は認めてしかるべきかと笑って眺めている次第である。
 ちなみに、前述のようにもしもしの真似だけでなく舐めたり齧ったりも盛大にやらかすため、旦那の携帯は水没寸前(<当然みっちゃんの涎)に陥った。それかと思えばボタンをめったやたらに押しまくり、90秒近くにわたって録音までやらかしていたため、たまりかねた旦那は本物そっくりの携帯のおもちゃを調達してきた。1いつまでもつか楽しみなところである。

030209