子供といえば野菜嫌いと相場は決まっているようなものだが、みっちゃんは旦那の実家で食卓に上る「パセリのてんぷら」なるものをはぐはぐと食べるくらいなので、あまり柳は心配してはいなかった。・・・というより、食事全般についてムラがありすぎて(<どれだけ勧めても殆ど食べなかったり、それかと思えば周囲を吃驚させるほど大量に食べる等。ご飯だけをどかっと食べて他が食べられなくなったりすることもしばしば)特定の食材について好き嫌いがあるかどうかまで気にしていなかった。
そんなある日。保育園の先生からのお尋ねに、柳は冷汗をかくことになる。
「お野菜が食べられないようなんですが、お家ではいかがです?」
そういえば肉や魚に比べれば、あまり食べない。芋やかぼちゃは食べるが、緑のものはあまり手を付けない。実にいい加減だが、言われるまで気がつかなかった。柳でさえ二の足を踏む納豆を喜んで食べるので、立派なもんだ、ぐらいに思っていたのである。1
しかし、うっかり「お野菜も食べようね」などと言おうものなら「お野菜キラーイ」(<なぜか節までついている・・・)と切り返されてしまうのである。君の大好きな納豆も立派なお野菜(加工品)だよ、と言ってやろうかと思うのだが、ここで臍を曲げられて納豆すら食べなくなってしまっては困るので言わずにおく。
しかしみっちゃんはみっちゃんなりに食べたほうが良いという理屈はわかるらしく、盛ってある野菜からちょっとだけ取り出して食べ、「これでうんち出る?」と尋ねてきたこともある。ムラ食い&繊維不足の所為かお通じがカタいことを本人なりに気にしているのだ。すかさず、「うん、出るよ出るよ。よく食べたね」と褒めちぎっておくのだが、これもあまり長続きしない。結局喧嘩になるわけだが、ばあちゃんズに言わせると、これも時間が解決するらしい。それなら柳一人シャカリキになるのも阿呆な話である。さしあたってはあらゆる料理にせっせとみじん切り野菜を仕込んでみる柳であった。
050620