St.Valentain’s Day

 たっくんにみかんをちまちまと吸わせるのも手間でしょうがないと嘆息した柳、ちょいと不精をしてやろうと哺乳瓶に野菜ジュースを入れてみた(<普通は薄めるかどうかしたほうが良いのだと思う・・・)。今まで哺乳瓶など吸わせたことがないのでどうかと思ったが、たちまち飲み方が上手になった。余ったら柳が飲めばいいや、と120mlばかり入れていたのがあれよあれよという間にカラッポ!みっちゃんが哺乳瓶に慣れるのに一手間だったことを思えば、素晴らしい順応性である(<飲ませるほうがある程度要領を覚えていたという話もあるが・・・)。むしろこっちが空恐ろしくなってすこし控えたぐらいだ。便秘にならなかったのは重畳というべきだが、カタツムリよろしくオレンジ色のうんちが大量に出たことは言うまでもない。哺乳瓶だとつい飲みやすくて食が進むのだろうか。なんにせよ、これは一寸まずかろうとスプーンに切り替え、最近ではヨーグルトを試している。舌がまだ液体を吸う動きなので、つい口の中から押し出してしまうこともあるようだが、概ねうまくいっているようだ。
 面白いのはみっちゃんがたっくんに与えるものに興味をもち、野菜ジュースやヨーグルトを欲しがるようになったことである。もともと嫌いではなかったが、目の前にでてくるとまた欲しくなるのだろう。「自分のご飯をちゃんと食べたら」という約束の下に、時々たっくんのお残しを貰うみっちゃんであった。
 そのみっちゃんだが、生意気にも2月14日には4人もの女性からプレゼントを貰っている。なかなかスミに置けない奴だ。

0500216

たっくんの視線

 離乳開始時期は4~5ヶ月と言われ、3ヶ月半のたっくんにはまだ少し早い。だが、食事のときにたっくんを傍に寝かせておくと、起こしてくれと言わんばかりにじたばたし、起こせば起こしたで家族の箸先を食い入るように見つめている。しかも口許に涎を一杯溜めてもぐもぐされた日には、こちらとしても食べにくくてしょうがない。
 確か前にもこんな展開があったよなぁ、と月並みな感慨に浸りつつ、離乳準備というよりたっくんを宥めるためになにがしかを与えてみることにした。なにせ、たっくんを宥めつつみっちゃんの食事の世話もしなければならないので、食卓は忙しいことこの上ない。一寸でもたっくんの気が逸れてくれれば御の字である。
 第一選択としては、やはりみかんである。袋の端をわずかに破って直接吸わせてみたり、スプーンで潰してしみ出た果汁を掬って含ませたりしている。量はわずかなものだが、とりあえずたっくんを宥めるには有効であった。無添加野菜ジュースも試してみたが、反応はまずまずといったところか。涎と一緒にこぼれたりもしているが、顔をしかめもせず、味を確かめるかのようにもぐもぐやっているからには、さしあたってイヤではなかったのだろう。

 みっちゃんはといえば、少しずつ野菜も食べてくれるようになった。相変わらず納豆と牛乳がなければ食事が始まらないのだが、食べる物の種類が増えてきたので一安心である。まあ、欲を言えば「たっくん、泡ぶくぶくー!(<涎のこと)」などと余計なツッコミを入れる暇があったら自分のお茶碗のほうへ集中してほしいのだが(<集中している間は自分でご飯を食べられるが、逸れはじめると手伝わざるを得ない)。・・・どうにも注意が転動しやすいみっちゃんであった。

スプーンを使うのこと

 師走のころから、みっちゃんは少しずつスプーンとフォークを持つようになった。…いや、握るだけなら半年ぐらい前から握っていたのだが、それを食事の道具として使用するようになったのである。
 クリスマスケーキを食べていた時のことである。握り締めているフォークに一口大にしたケーキを刺してやると、みっちゃんはしばらくじいっと見入っていた。そしてやおら大きく口を開けると、ゆっくり「あ~~~~~むっ♪」。(<擬態語ではない。本当にこう言っていた)思わずビデオを持ち出したくなるようなワンシーン(<親莫迦)に柳と旦那が拍手喝采したのは言うまでもない。

 現在のところ食事というより動作そのものが遂行できる(平たく言えば大人の真似ができる)ことに一種の喜びを見出しているらしく、口に持ってくるまでにほとんど中身が零れてしまおうがお構いなし、ごはんつぶが二つか三つくっついただけのスプーンを満面の笑みで頬張っている。…それでもって一回成功すると、よっぽど嬉しいのか「うきゃっ♪うきゃっ♪」と暫く喜んでいるのだ。シンプルを絵に描いて原色のクレヨンで彩色したような光景だが、仕事でくたびれて帰宅する柳にはまたとない活力剤である。
 また、両手にスプーンとフォークをひとつずつ持つのはいいのだが、どういう具合かお茶のマグを手にするときにも離そうとしない。スプーン(もしくはフォーク)を持ったままの手でマグのハンドルを握ろうとして、握りにくいと焦れるのだ。みっちゃんが、スプーンを置いてからマグを握ればいいと気づくのはいつの日だろう(笑)

030209