靴の件で頭を痛めていたことについては前回すでに書いたが、これがフタを開けてみるとものの見事に杞憂であった。
ベビーカーで散歩する間は(機嫌にもよるが)履かせてもすぐに毟り取ってしまっていた。しかしいざ歩くのが達者になってベビーカーを卒業すると、「外のお散歩には靴が必要」という概念が成立したらしい。散歩の頃合になると玄関の上がり框に腰掛け、「履かせて♪」といわんばかりに足をぶらぶらさせる始末。まこと、案ずるより生むが易し。
それにしても、歩き始めると驚くほど早いものである。本人は歩けることが楽しいらしくどんどんスピードアップしたがるのだが、なにせ危なっかしい。ゆっくり歩けばそれなりに安定しそうなものだが、注意を惹いたものへはまっしぐら、よたよたしつつも走る走る。そして目的のものにたどり着いてしゃがみ込むと、重心が高いものだからうっかりでんぐり返りする次第である。
感心したのは、自分で歩いていて転んだぶんには決して泣かないことだ。「べちっ!」とか「ごんっ!」とかかなり痛そうな音がしても、ケロッとして立ち上がってはまた歩き始めるのである。…どっちかというと、歩くのが楽しくてそんなところまで注意が回らないのかもしれないが、とりあえず「えらいねー、つよい子だねー」と褒めておく親莫迦全開の柳であった。
030209