物書きにとって何が怖いといって、書きかけの原稿が吹っ飛ぶことです。
現在でこそ、WordPressに直書きということもするようになりました 1が、少し前までちょっと書き消ししただけで簡単にフリーズしたり、吹っ飛んだりするネット環境での原稿書きなどもってのほかでした。
柳は楽天ブログに千柳亭書房別館を置いていた時代、何回も書きかけのブログが吹っ飛んで泣きをみたので、その記憶が骨の髄まで染み込んでいるのです。まあ、腐女子の勢いに任せた寝言なんて吹っ飛んでも惜しくないから(もしくは吹っ飛ばしたほうが世間様の為だという説もあり)そのままにしてましたけどね。
小説の場合、柳は現在でも一太郎に下書きしてWordPressへ清書 、というかたちを取っています。
それというのも一太郎には文書を保存する際に電子書籍のファイル形式で保存するというオプションがあり、文書をWordPressに転記したあと、あわよくば文書そのまま電子書籍化!という目論見があったのです。
ところが…やってみるとWordPressに転記する段階で加筆修正がかかる確率が150%くらいあるという現実に直面 2。その案は没になってます。
だから一時期Webページをそのまま電子書籍化できるというWordPressプラグイン「Pripre」に心惹かれたりもしたのですが、残念ながら開発元様の更新が止まってるようで、WordPress公式でも公開中止になっていました。ただし、企業ページそのものは更新されているようです。

復活を心よりお祈りしています。はい。
話を元に戻しまして…
一太郎での下書き⇒WordPressで清書という手続きが迂遠なのは百も承知なのですが、柳の物書きスタイルからは不可避と肚を括っているというのが現状です。まあ、日本語での物書きに特化された一太郎というツールが、やっぱり書いてて心地好いというのは事実なんですね。少々お節介なところがあるのは認めますが。
しかし、この一太郎の困ったところがひとつ。
自分のPC以外で一太郎文書を読めるツールが意外と少ない、ということです。
WordPressの場合は、書きかけ原稿も簡単にブラウザから確認できます。でも一太郎ファイルの場合はそうもいかない。しかし出先のスキマ時間にちょっと原稿読んでプロット練りたいときだってあります。このため、書きかけの原稿を(修正はできなくてもいいから)出先で読む、という手段について、柳は随分と頭を捻ってきました。
一太郎ビューアがあるじゃないか、という話もあるのですが、実はこれ、Windowsソフトなのです。残念ながらAndroid端末には未対応。
一太郎モバイルビューイング3という、まさに柳がほしい機能だったサービスも一時は存在していたのに、どういうわけか2019年に終了してしまいました。これは本当に惜しかった。
結局のところ…
現状一太郎モバイルビューイングに匹敵する公式ツールはないようです。仕方ないので保存ついでにpdf化 4、クラウドへ上げておいてモバイルから別のアプリで閲覧という手順を踏んでいます。まあ、これでも閲覧だけはできますからね。
やってることは基本同じようなことの筈なんですが、なんだってジャストシステムはあの便利な機能を終了してしまったんでしょう。セキュリティの問題、といわれればそれまでなのですが、何とかならんもんかなぁと常々思うのです。
ユーザ分のアップロード領域をジャストシステムで確保するのが大変だったとか?
別に専用サーバなんか置かなくたって、どのみちWindowsユーザなら半強制的にOne Drive持たされる訳ですし、任意のクラウドストレージ上のファイルを参照するってわけにはいかないんでしょうかね?
謎と言えば謎です。
- 本稿「WordPressで小説サイト!」は基本的にWordPress直書きです。参考にしたサイト様のURLを書くこともあるので、ちゃんとジャンプするか検証しながら書かなきゃならんという事情もありますが。
- 要はフリガナ振ってレイアウトを整えるだけのつもりがついつい手をいれたくなって、場合によっては章構成ごと変わってしまう…直書きしてるのと何が違うんだ、という阿呆な状況になっているのですよ。
- ジャストシステム提供のアプリ。一太郎で作成した文書を一太郎ユーザ専用のサーバーへアップロードして、スマートフォンやタブレットで閲覧できました。
- 一太郎ファイル保存時のオプションで、「別形式でも同時に保存する」というのがあるので、一太郎ファイルを上書きすると同時にpdfでも保存できます。
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