ステージング環境

WordPressで小説サイト
Any questions?(文句あるか?)

 WordPressが5.9になりました。
 “フルサイト編集に特化したブロックテーマを適用すれば、より直感的にページを構成することができる”…らしいのですが、とりあえず柳には当座あんまり関係ない機能というべきですね。むしろ、このバージョンアップでエディタの不具合1が治ったほうの有難味が大きかったです。

 “フルサイト編集”とやらに関してはそのうち画房あたりでゆっくり挑戦することにして…今回は昨年からの懸案だったLocal2とバックアップの問題です。

 自分とこのハードディスクに試験環境を作れるというフリーソフト「Local」なのですが…コレがまた、なかなか言うほど楽じゃありません。zipのバックアップファイルがあればすぐに既成の環境を構築できるよ、というサイト様もあるようですが、どうやらこれ、まずはLocal環境がちゃんとできてて、そこからエクスポートしたzipじゃないと駄目なんではないかと思われます。BackWUp3で拵えたバックアップファイルや、さくらインターネットが提携しているSnapUpで生成されるスナップショットも試してみましたがやっぱりエラー。やっぱりデータベースとサイト本体を別々にインポートし、然る後にwp-config.phpを書き変えてサイトとデータベースを手動で接続してやらなきゃどうにもならないらしい…というのが、とりあえず現状の結論です。
 サイトをゼロから作るならここまでややこしいことはないのですが、インポートとなると結構面倒です。今更wp-config.phpくらいで驚きはしませんが、何度やってみてもサイトがうまくデータベースを認識してくれないのでとりあえず断念。もうすこし楽な方法が見つかったらまた考えます。

 そこで、利用してみようと考えたのが先程も話にできてきた「SnapUp」です。
 「SnapUp」は前回「データベースとバックアップ」でも書いたとおりさくらインターネットが提携しているバックアップサービスで、サイトをまるっとバックアップし(スナップショット)そのスナップショットを“ステージングサーバー”にセットすることで試験環境を構成することが出来るというものです。しかも、その試験環境で問題なければできあがったサイトをこれもまるっと本番環境プロダクションサーバーへ展開することができると。中々に便利です。

 で、ステージングサーバーとは何ぞや?
 ステージング環境、というと、辞書的には“情報システムやソフトウェア開発の最終段階で検証用に用意される、実際の運用環境と変わらない環境”のことです。まあアレですね、船を海に浮かべる前にプールに浮かべてみるようなもんでしょうか。ステージングサーバーというと、ステージング環境用のサーバーという理解でよろしいのかと思われます。

 さくらインターネットのレンタルサーバではスタンダードプランからこのサービスが使用できるようになっていまして、折角ですから使ってみました。ただし、スナップショットなら8個まで、ステージングサーバーはひとつだけという制限があります。柳の場合、メインサイトの他にエンサイクロペディアや画房がありますので、ステージングサーバーはその都度作り変えることにはなりますが…まあ、Localの設定やるよか余程簡単でした。

 小説ファイルは、ひとつの固定ページで作ってページ送りさせることもできるのですが「篝火は消えない」本編は章ごとに固定ページを分けています。それでもって子ページ表示機能で目次を作っているのですが、時々上手く順番が流れない。要は第1章が目次で最後に来たり真ん中に来たり、ないしはⅠページの次に3ページが来て、その後4,5ときて2ページ目が最後にいったりするわけです。概ね、作成日をきちんと整えてないのが敗因なのですが、ステージングサーバーで一度動作確認してから本番環境プロダクションサーバーへリリースすればアップロードしてからあわわ、ということはなくなります。

 ひとつ気を付けないといけないのは、ステージング環境へスナップショットをセットしてサイトを開くとき、表示されるステージングサーバーのURLの末尾に/wp-login.phpをつけないと編集画面へ移行できないことです。スナップショットをセットした時に表示されるサイトアドレスは当然というか、通常閲覧用です。そのままで閲覧はできるけど編集できない。要はWordPressのログイン画面から入る必要があるということです。ここに気が付かなくて、あれ、見えるけど編集できない!…と焦りまくった莫迦が此処に居ります(笑)

 さしあたって「篝火は消えない」の最終章「風の如くに」アップロード開始に際してこの機能を使って編集してみました。テストしたところ、ちゃんと機能しました。…してるはずです、多分。

 Localでハードディスクに保存!という野望を棄てたわけではありませんが、とりあえず確実性の高いバックアップ&レストア&ステージング環境をゲットしたというのが、この週末の収穫ですね。とりあえず忘れないうちに手順を書き残しておきます。4

 ちなみに上記をやる前に、BackWUpとWordPressのエクスポート機能でバックアップを取り、ダウンロードしてハードディスクに格納しました。直近のスナップショットもダウンロードできるようになっているので一応ダウンロード。何も3重バックアップなんてしなくても、といわれそうですが、ここをサボると万が一の時にコマッタコトになるので念入りに5
 まあ、これくらいやっとけば…何かあったとしてもどれかで拾えるでしょう。(<あえて楽観)

 や、疲れました…。もう少し、楽な手段を考えておきたいところです。

  1. エディタで文章を編集していると行間隔がずれて表示される…ページそのものは大丈夫ですし保存かけると治るんですが、何せ見づらい。
  2. Local by Flywheelという記事も沢山ありますが、公式からはby Flywheelの文字が消えているようです。
  3. WordPressのバックアップ用プラグイン。ファイルだけじゃなくて、データベースのバックアップがWordPressからできる優れモノ。
  4. 前回分と変わり栄えのしないお話で恐縮なのですが、とどのつまり、このシリーズって柳の備忘録なんですよ。
  5. それについてはこれでもかってくらい経験アリ…ついでにいずれかのバックアップファイルが壊れているという事態を想定すれば、まだ怖いくらいです。最近だいぶ諦めがついてきましたが。

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