当サイトの姉妹ブログ「閑雲亭」をご記憶の方はいらっしゃいましょうか。2018年、柳がサーバ乗り換えを契機にWordPressで小説サイト!と一念発起した頃…サーバ契約の付属サービスとして「さくらのブログ」なるものがありました。
柳としましては当初からメインサイトはWordPress、と決めてはいたのですが…使えるもんなら使ってやれ、とこの「さくらのブログ」で作ってみたのが「閑雲亭」でした。
その昔、HTMLでサイトを作った頃に同名の掲示板1を設置していましたが、時代の流れと共に廃止…折しも楽天がブログサービスを始めたので、そちらを掲示板代わりに使っていたのでした2。
しかし…この楽天のブログもとにかく宣伝が喧しい3。おまけにスパムコメントが入るようになって嫌気がさしていたところだったので、その後継として運用してやろうと画策していたのです。
ところが結局、WordPressの機能をある程度使いこなせれば、既製のブログサービスというやつは却って融通が利かなくて面倒臭いものです。うちの間借り人も「どーせ文章だけだし」と当初はブログ形式のサイト構築を目指した時期があったのですが、結局あまりな使いづらさに癇癪起こしてやめたくらいのもので4。そんなわけで、ブログ「閑雲亭」は2019年5あたりからほとんど更新していなかったのでした。
とどのつまり世の中の流れでもありましょうか。ふと気付くと「さくらのブログ」というサービスは2021年3月を以て新規受付を終了していたのでした。今あるブログがすぐに消滅するという訳ではなさそうですが…まあナニですな、いわゆる余生モードってやつでしょう。ネットというのはある種の生き物だよなと痛感する昨今です。
上述のとおり「さくらのブログ」が今すぐ消滅するという訳ではありません。しかし、旧サーバーからの乗り換え完了したところで、積み残しはないかなー、とチェックしていたら、さくらのブログ「閑雲亭」はライトプランのアカウントで契約しているので、ライトプランを解約するとブログも自然消滅という次第に気付いたのでした。…さてどうするか。
とはいえここはもう、引っ越すだけですよね。さくらのスタンダートプランを契約していればWordPressサイトはすぐにできますから、新しいサイトをひとつ作って引っ越すことにしました。
流石というべきか、楽天と違ってさくらのブログにはエクスポート機能があります。さくらのブログからのエクスポート、WordPressへのインポート手順は以下の通り。
- さくらのブログの管理ツール【設定】→【その他】→【エクスポート】へ進む
- 文字コードと取得範囲、コメントやトラックバック、タグを含めるかどうかの設定をする
- 【エクスポート】というボタンを押すとlogという拡張子のついたファイルがダウンロードされる(データ形式はMT)
- ダウンロードされた*****.logというファイルの名前を「mt-export.txt」に書き変えておく
- WordPressのダッシュボードから【ツール】→【インポート】→【Movable Type と TypePad】を選択
- インポートツールは、【今すぐインストール】6というリンクがすぐ下に張ってあるのでそれをクリック
- 【インポーターの実行】というリンクに変わるのでこれもクリック
- 「Movable Type もしくは Typepad のインポート」というページが開く
- 「自分のコンピュータからファイルを選択: (最大サイズ: 9 MB)」という記述のあとに【ファイルの選択】というボタンがあるので、ここから(先程ダウンロードして名前を書き換えた)エクスポートファイル「mt-export.txt」を指定する
- 【ファイルをアップロードしてインポート】というボタンが使用可能となるので押す
- インポート成功の表示が出るまで辛抱強く待つ
柳の「閑雲亭」は僅か80ほどの投稿しかなかったので制限に引っ掛かることなく一発インポート可能でしたが、インポートファイルが9Mを越えると上述のとおり一回にはインポートが出来ません。この場合、エクスポートするときに期間で区切って複数のファイルにするとよいようです。
あとはブログとしての「閑雲亭」の構築をするだけですね。
メインサイト「千柳亭書房」ほどのがっちりしたカスタマイズをする予定はありませんので、最初はWordPress5.9オススメのテーマ「Twenty Twenty-Two」を使ってみようかと画策していました。しかし、やってみると「フルサイト編集機能」とやらは柳にとってあまりまだ使いやすい機能とはいえなかったので、ここは断念。どシンプルに行くことにしました。できあがった新「閑雲亭」を見て頂ければ判りますが、「Twenty Seventeen」7です。
そして、今回からメインサイト「千柳亭書房」のトップにRSSフィードをつけることにしました。
以前から、メインサイトのトップページをいじらずに短い文章を載せられるといいなぁと思っていたのです。表紙を貼り替えたときに短いコメントを付けるくらいのコトなのですが。その方法として思いついたのが、RSSフィードだったのです。
RSSフィードとは何ぞや。
RSS(Rich Site Summary)とは、ウェブサイトの要約や記事の見出しなどを配信するためのXMLベースのデータフォーマット。RSSFeedとはそのデータ形式で行われる配信のことを指すようです8。RSSリーダーというソフトを使用して受信するやり方もあるようですが、WordPressにはRSSというブロックが何気に装備されているので、ブロックエディタ上でページの表示させたい場所にブロックを配置、読み込むサイトのURLを指定すればOK。ブロックの設定で新着の記事を何件まで表示するとか、投稿者名前の表示、投稿日、抜粋を付ける・付けないを選択することができます。9
こうして出来上がったのが現在のトップページおよび、新「閑雲亭」という次第。これでもう本当に旧サーバに積み残しデータは無いので、旧サーバの契約を切りました10。メインサイトの方はドメインを移行後問題なく作動しているのでOK…の筈。
思いつくまま気の向くまま、やりたいことを、やれるだけ。これからも要らん寄り道をするのかも知れませんが、何卒お付き合いくださいませ。
- 今思えば無謀な限りなのですが、cgiをこねくりまわしていたのですよ。Urbanが提供していたものをカスタマイズするだけとはいえ、よくぞ動いたと思います。あの頃は畏れるということを知らなかったなぁ。
- 「千柳亭書房 出張版」…これ以上無いというくらい凍結状態ながら、何と吃驚まだ現存しています。
- まあ、無料で使わせて貰って文句を言う筋合いではないですね。
- 面倒被るのはどのみち柳なのですが…まあ、テストサイトに使ってるから言えた義理ではナイ…。
- 最後の記事が2019の6月…池田さんのライヴですからね。
- 書き方が何やらフィッシングっぽいのですが、ここは恐れてる場合じゃありませんので迷わず行きましょう。はっはっは。
- どシンプルなのはいいのですが、ヘッダーメディアの切り抜きがうまくいかず、大きなファイルを使おうとした場合エラーになる不具合は修正されてないですね。仕方ないので画像を推奨サイズである2000×1200ピクセルにトリミングしてアップロードしています。これなら切り抜かなくてもいいのでエラーを回避できます。
- 類似品にAtomというデータ形式もあるようですが、データ形式の違いだけで概ね機能は同じだったり、RSSリーダーにはAtomに対応しているケースもあるそうな。
- 本稿アップロード時は手動抜粋が効かない、という記述をしていましたが、2022/7/20の記事掲載時には手動抜粋が可能なことが判りました。ううむ、日々進歩。
- 2022年4月末まではデータが残る筈ですが、ドメイン移行するときに失敗をやらかして既にファイルマネージャーを使ってしか読み出しできない状況になってますので未練はないです。はい。
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