電子本の野望 PriPreその後

WordPressで小説サイト

 WordPressが6.0となったようですが…今のところ大きな変化というのは実感がありません。以前4.9から5.0に移行したときはなんたってブロックエディタのことがありまして、かなりじたばたした記憶があります。

 その後なんとかブロックエディタにも馴染んできました。そんなところへ6.0!しかも自動更新でいきなりアップデートかかってしまったので慌てふためいたのですが、今のところ特に問題はありません。ブロックパターンとやらはまだ使いこなせてませんけどね。

 さてと。
 千柳亭書房の最終形態は、サイト上で小説を読んで頂いて、もし気に入ったら持ち帰ってね、と電子本をお持ち帰りいただけるシステムを搭載するのがささやかな野望、というのは前の「電子本の野望」で書いたとおりです。

 この時ご紹介したプラグイン「PriPre」が、5.9に対応してないようでEPUBファイルが生成されなかったというお話をしました。ところがこれ、柳の勘違いで…確かにプレビュー画面は上手く動作しないのですが、電書化はちゃんとできていることがわかりました。柳がページ内に表示されるPDF変換ボタンを非表示にしていたもので何も起こらなかっただけ、というのがひとつと、実際にEPUB化するには【出版ツール】というメニューからはいらなければならないということが判らなかっただけというオチがついたのでした。

 横書きのページを縦書きにしたり、縦2段組にしてくれるなどいろいろ面白い機能が搭載されています。目次とか奥付もつけられるようになってるのですね。
 ためしにいくつか変換してみましたが、ルビ付きで見事に縦書き変換してくれているのには感動すら覚えました。
 ただ…まあ、やっぱりプラグインでくっつけている註釈(footnote)は入りませんし、縦中横、要するに“!?”とか“10”のように、半角2文字を縦書きの時に一文字で表示するのも無理です。ついでに言うなら余白もコントロールしにくいので…余白とか行間を大事にしたい物書きとしては、うーんこれならやっぱり一太郎に戻して再構成(この場合ルビも注釈も打ち直し!)、EPUB化したほうが納得のいくレイアウトが得られるかなぁ…と見事に話がふりだしに戻ってしまいました。

 小説を書かれる方で、「横書きはどうしても納得いかない」という理由でネット上でサイトを作って小説を公開するという方式を採らない、あくまでも紙の本にこだわって作品をつくりたいという方のお話を聞く機会がありまして、その時は「はあ、そんなもんでしょうか」と思っていたのですが…今にして思えばやはり読み物として提供する場合でも見栄えって大事だよなあと痛感したのでした。

 文字を追うだけならレイアウトに拘る必要ってそれほどないのですよね。でも、読み進める時の台詞や地の文って、間隔とか結構大切だと思うのです。

 結論を言うと、PriPreはWordPressからデータの書き出しを迅速に行う、というだけなら有効なツールかと思うのですが、納得できる見栄えの電子本を作るとなると少々厳しい気がします。
 ま、あくまでも小説書きの立場からの意見ですが。

 さて、エヴァの新劇版Fun Fictionのプロットを煮詰めつつ、少しずつ書き始めています。
 6月1日には、大風呂敷予告編をUpできるかなー…などと鋭意作成中。言うだけならタダですね。はっはっは。

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