ひたすら寝たおすのこと

 新生児の体重は、(飲むよりも)胎便や腎臓・皮膚・肺からの水分の排出が多いため、生後3~4日目くらいに出生時から3~10%減少する(生理的体重減少)。で、その後増加に転じるわけだが、みっちゃんの体重は3626gから3300gにまで減少し、退院(初回)時も増加に転じなかった。それというのも、生後2日目あたりは柳が心配になるほどひたすらに寝たおし、まったくお乳を飲んでくれなかったのである。飲ませようにも、抱き上げても熟睡してほとんど反応がなかったのだ。

 いくら出生時の蓄え(<3キロ半は新生児としては十分にデカい)があるといってもさすがに12時間近く飲まず食わずで、そのくせ出すものだけはしっかり出していたら脱水を起こす。挙句、血糖値が低下して2度ばかりブドウ糖のお世話になるていたらく。さすがに柳が青くなって看護婦さんに相談すると「お乳のリズムができるまでは、無理に起こしても1飲ませてあげてください」と起こし方のコツ2を教えてくださった。お陰でどうにか飲ませることができるようになり、まずは胸をなで下ろす。
 しかし翌日、そのリバウンドか夜中の3時までまったく寝てくれなかった。なかなかうまくいかないものである…。

 その後、2度目の退院をするころにはお乳のリズムもおおむね出来上がったようで、体重は順調に増加している。授乳するために抱き上げると、明らかに重たい。健診のときの体重が楽しみだ。

  1. 今にして思えば、初産ではあったし、起こすにも及び腰であったことは間違いないでしょう。気持ちよさそうにくーたら寝ている赤ちゃんを無理矢理起こすというのも結構勇気が要るもんです。後述しますが次男坊のときにはこの経験が生きました。遠慮なく起こしましたよ。お蔭で次男坊は光線治療には至りませんでした。
  2. そのうちの一つに、足の裏をぺしぺしと叩くというのがありました。BLSで小児の意識の有無を確かめる際にも同様のスキルがあったような。