大侵攻といわれる大陸史上の事件について。
大侵攻
解説 |
ツァーリは大陸中央部、ギルセンティア山脈の南に位置する王国である。 最も悲惨だったのがシェノレスで、王家は海という防壁に拠って徹底抗戦の構えを取ったものの、敗北。王城は焼き砕かれ、王族と高位の貴族は鏖殺された。ただし神官府はシュテス島が侵攻を受けた段階で降伏を決めていたため、実権は奪われたものの破壊や略奪を免れた。国都であるエルセーニュが王城を除いて被害を最小限に抑えられたのはこのためである。 北のノーアとは同盟ということになっているが、その同盟条項は至って不平等であった。ただし代々のノーア公はツァーリの北方への関心の薄さを利用してこれをかなり有名無実化している。 シルメナ、リーンは領土の割譲はもとより重い朝貢義務を課せられた。ただしいずれも王統は存続を許されている。 シェノレスの抵抗が熄んで程なく、ヴォリスも歿する。謀殺も囁かれる急死であった。この王弟ヴォリスを祖とする一族が、宰相家として代々ツァーリ王家を支えていくことになる。 |