「母さん、髪チリチリになってる」
昼ご飯の時のこと。次男坊の指摘を受けてはて?と鏡を見てみたところ、確かに柳の前髪の一部が焦げて縮れておりました。はて面妖な。何かやらかしたっけ?と思い返して気がついたのが、午前中のゴミ処分。野中の一軒家のこととて、草だの紙だのは遠慮なく畑で燃やして畑にばら撒きます。ただ広いところで燃やしては流石に危ないので、風の具合によっては一応焼却炉などというものも利用。今日は片付けで大量に出た紙箱の類を焼却炉にまとめてぶち込んだのでした。
何度か間で追加のゴミを突っ込んだのですが、その際、一度大きく炎が上がって飛び退いたことがあったのです。成る程、あの時か。
それにしても紙箱程度で大した火力になったモノです。一寸気になったので調べてみました。
気密性の高い室内で火災が発生すると、室内の空気があるうちは火が大きくなります。でも、空気が少なくなると可燃物があっても一見鎮火したような状態になるらしいのです。しかしながら、この段階でも火種が残り、可燃性ガスが徐々に室内に充満するそうな。こうした時に不用意に扉を開けると、新鮮な空気が火災室に入り込み、火種が着火源となり今まで燃えなかった可燃性ガスに引火して爆発に近い現象が起こるのだとか。これがかの有名なバックドラフト現象。
柳の場合、灰で吸気口が塞がり気味になった焼却炉の扉をえいやっと開けたものだから、小規模ながらそれに近い現象が起きたものと思われます。いやぁ、前髪程度で済んだのは重畳でございました。ははは。1
全く関係ありませんが、先月から「天からキャベツが降ってきた!」の復刻作業を行っております。「篝火は消えない」のリライトなんぞやってますと、重くて重くてたまには莫迦話がしたくなるのですよ。なんせ20年近く前の話ですが、適宜解説も入れておりますのでご用とお急ぎのない方、良かったらご笑覧くださいまし。2