「春は『コナン』!!」
ということで♪観てまいりました。名探偵コナン劇場版第5作!
上手い具合に身体のほうも安定期に入っておりまして、おまけにはからずも公開直後の月曜日という実に静かそーな日に時間がとれましたので早速!観てまいりました♪そんなわけで、恒例の寝言でござります。・・・何分にも寝言ゆえ、マジにとって石を投げたりなさらないよう(笑)
以下、21日公開の名探偵コナン「天国へのカウントダウン」について、多分に
ネタバレを含む文章がございます。
まだ観に行っておられない方は、速やかにブラウザのBackボタンでお戻りくださいますようお願い申し上げます<(_ _)>
柳の寝言・拡大版
名探偵コナン劇場版についての柳の寝言
「コナンだから、可!!」part2
腹ぼてだろうが嘔吐との戦いだろーが、這ってでも観にいく!と正月から心に決めておりました。いよいよ5作目に突入のコナン劇場版。今度の敵は「黒の組織」!?ときたもんです。
これまで哀ちゃんの活躍が少ないことに一寸だけ不満のあった柳ですが、彼女をstoryに絡めようとするとどうしても黒の組織に関わらざるを得なくなる。そーなると、下手すれば「名探偵コナン」が終わっちゃう可能性もあるわけで、止むを得ないなぁと思っていたのが前回までのこと。ついに黒の組織が絡むと聞いて、楽しみなような、不安なような気持ちで公開を待っておりました。
しかし、さすがは劇場版。そこについてもうまくまとめてくれました。シナリオにいちいち無駄がなく、短いカットやちょっとした台詞がことごとく伏線(^^;(<しかもミスリード込み(^^;) 難を申さば一寸アクション偏重かな?という気がしないでもないのですが、そこは
コナンだから、可!!
・・・はい、申し訳ありません。柳はコナンにはとことん点が甘いです(^^;;
それでは、順を追ってまいりましょう♪
今回の舞台
今度の舞台は西多摩市に建造されたツインタワービル。西多摩市と聞いても一瞬柳はピンとこなかったのですが、よくよく考えるとここらへんで既に劇場版第一作「時計じかけの摩天楼」の森谷帝二の一件を匂わせているんですね。しかも件のビルを設計したのがその弟子!もしや5年目ってことで基本に返って一作目絡み?という読みを提供してくれます。
劇場版コナンは毎度手の込んだ舞台を設定してくれますが、今回も例に漏れません。おまけに出てきた設備全てがこれまた伏線なのですね。やってくれます。
しかし・・・ツインタワーというのは現存もするし頻々と映画やドラマの舞台にもなるのですが、素人の余計なツッコミと承知で言うなら同じようなビルをひとつところにふたつ並べて建てることって何か建築学上のメリットがあるんでしょうか?(^^;;
今回の名探偵
冒頭で触れましたが、今回のstoryはすこしだけアクション偏重のきらいがあったため、自然コナンの推理も「世紀末の魔術師」「時計じかけの摩天楼」のころほどのキレがみられないのが残念といえば残念でした。「あっ、成程ー!(ポン!)」という爽快さがないのは寂しいですね。劇場版だからアクション!というスタッフの皆様の意図も理解らないではないけれど、やっぱり名探偵には推理の見せ場がほしいなぁと思った柳でした。
黒の組織
絡めようとするとどうしても本筋になってしまう、黒の組織とその構成員であるジン&ウォッカ。これをどう劇場版のワクへ収めるのか?というあたりは柳の関心事でありましたが、これについてはシナリオの妙に思わず拍手!でした。ジンはスナイパーでもあったのですね。なんかえらくカッコよく描かれていたように思います。陰にはけっこうfanもついてるんじゃなかろうか・・・
ウォッカについては、立木氏Voiceというだけでなんだか笑いを誘われてしまう柳でした。イカンいかん・・・。
ひょっとしてヒロイン
灰原哀ちゃんこと、宮野志保。度胸据わってて実行力のある女の子は大好きです。んでもって、そういう女の子がぽろっと弱いところを見せるシーンに柳はものすごく弱かったりします・・・・。
バラしてしまえば彼女の「謎の行動」は事件とは直接関係なかったのですが、結局彼女の存在が後半の大騒ぎに繋がってしまうわけで・・・今回のヒロインはやはり彼女をおいてほかにないでしょう。
コナンと哀ちゃんというカップリング、先々には問題があるにしても、現時点においては結構お似合いですね。
聞いたか新一!
前回(第4作「瞳の中の暗殺者」)の反動か、あるいは今回は愛ちゃんに譲ったか、実におとなしかった蘭ちゃん。しかし、見せ場はきっちりありました。なんせ地上45階、壊れた連絡橋の残骸からコナンを抱えて決死のダイブ!!まあ何の目算もなく飛び降りをやらかした訳ではなくて、命綱をつけて炎に巻かれた階をやりすごし、炎のきていない階へ窓を蹴破って飛び込む算段であったわけですが・・・・なかなか思いつくもんじゃないし、それを遂行できるとなるとさらに条件はキビシイ(<最近の窓ガラスは大人の力でも蹴ってそう簡単に破れるもんではないし、ああいう高層建築では尚更(^^;;)。天下無敵の蘭ちゃんの蹴りならではの荒業ですね。
そして、「怖くないの?」と尋ねるコナンへの答えがまたふるってます。
「生きて新一を待ってなくちゃいけないから・・・」
いやもぉ、泣かせてくれるったらありゃしません。聞いたか新一!なんとか弁明してみい!ってなもんです。こういう強さを持った女の子ってそう滅多にはいませんね。
しかし蘭ちゃんが勇気と行動力を振り絞って成し遂げた決死の脱出にもかかわらず、コナンはそのあと、取り残された少年探偵団の面々を救うためにもう一回炎上するタワーへ飛び込んでいくのでした。君って子は・・・・(–;;;
子供にそこまでやらすかぁぁっ!? その2
なんだか回を追うごとにエスカレートするアクションシーンの数々(^^;前回はモーターボートの操舵だのジェットコースターのレールの上をスケボーで疾走!ぐらいで済みましたが、今回は爆風のアオリをかって車ごとビルの最上階から大脱出!というB.ウィリスまっ青の離れ業にまで発展してしまいました。もうここまできてしまうと、教育上云々とゆーレヴェルは飛び越えてます。脱出そのものが理論上可能かどーかはともかく、そもそも小学校低学年の体格(<しかも標準よりやや小さめ)がごつい外車の運転席に座って思いっきりアクセルふかすところまで足が届くか?というあたりはきれいさっぱり無視してくれたあたりで柳もふっきれました。
いいんです。コナンだから・・・(自爆)
一秒たりとも気は抜けません
どんな短いカット、何気ない科白もヒントや伏線、あるいはミスリードであったりするのが劇場版コナンのシナリオです。つくづく、一秒たりとも気が抜けません。「テレビ放映するときにカットするシーンがない」とこだま監督が仰るのもむべなるかな。冒頭のキャンプのシーンでの駄洒落や他愛ないカウント遊び(<これがタイトルにまで絡むとは・・・)、パーティ会場のシーンでのマスタングはともかくマウンテンバイクのヘルメットまで余すところなく使い切る凄まじさ!毎度ながら平伏するよりないですね。
まとめ!
アクション偏重と、オールキャラに見せ場を!という精神はわかるけど多少欲をかきすぎたという難点はあるけれど、柳的にはそれなりによかったのではないかと(^^;(<惚れた欲目は承知)
これで劇場版が5本になったわけですが、まあ強引に順位をつければ
第一位 世紀末の魔術師(第3作)
第二位 時計じかけの摩天楼(第1作)
第三位 瞳の中の暗殺者(第4作)
第四位 天国へのカウントダウン(第5作)
第五位 14番目の標的(第2作)
・・・というところですね。あくまでも柳の価値観での順位ですので異論のある方はお気になさらず読み流してくださいませ。
第6作の話もあるそうですが、昨年のようにラストにどどーんとテロップが入ったりはしませんでした。うーん、大丈夫かなぁ・・・・(<しかし是が非でも行くつもり)
2001/6/4