天使サマ20歳の誕生日に寄せて

 2020年9月13日!

 予定で行けばEVA劇場版完結編が公開になっているはずだったのですが、コロナ禍で斯くの如し。本来なら天使サマ降誕20周年1ということでお誕生日Short Storyのひとつでもぶち上げるのが物書きの責務というもの…と思っていたのですが、言語道断な夢オチ噺2しか思いつかなかったのでここは潔く諦めました。
 引き際は大事だよね。うん。

 先日NHKが序破Qまとめて3夜連続放送やってましたので、久し振りに観ました。そうするとのんのん3がとことこやってまいりまして…破のラストあたり、EVAに乗って降臨するカヲル君4を見て沈思黙考。はたと手を拍って曰く…

「…あ、名取さん5だ! なんでこんなかっこいーの?

 どんがらがっしゃん。そーか、そーくるか…(笑)
 「夏目友人帳」大好きなのんにとっては石田氏ヴォイスは名取さんなのですね。ううむ世代間格差ジェネレーションギャップ。無理もないか。…てか、のんのんよ、キミにとって名取さんって「かっこいい」範疇には入らないのか?

「え、だって名取さんって…なんか抜けてる・・・・もん」

 はあ然様さいで…でもかーちゃんに言わせるとカヲル君だって相当なもんだぞ(笑)
 新劇場版になっても相変わらず目一杯謎と哀愁背負ってるけど、Qのカヲル君どうやら外道親父に嵌められて殺されたようなもんらしいし、どう見てもゆっくり考えすぎたことでシンジ君を止め損ねてます6。抜け具合は名取さんといい勝負だろう…なぁんてオタクな会話が母娘でかわされたことでございました。…あぁ已矣乎やんぬるかな

 さて、よくよく考えてみると旧TVシリーズとか旧劇場版はやかましいほど考察を重ねた柳ですが、新劇場版・序破Qについてはあまりマトモに分析してなかったのですね。…ま、とりあえず全部出揃ってから考えようと。もはや骨の髄まで染みついた待ち耐性というべきでしょう。

 とりあえずざっと柳的に新劇場版の気になるところを挙げますと…

とりあえず旧作とは世界線が別らしい(今更?)
旧作では真っ青な海からサキエルが上がってきたし、ガギエルは海底に都市が沈んだ相模湾で大暴れ、マグマダイバーの一件ではトウジやケンスケ、ヒカリちゃんはのほほんと修学旅行で沖縄にダイビングなんぞへ赴いているから、セカンドインパクトで「原始の海」とやらに還ったのは南極周辺だけだったとみるべきでしょう。ところが新劇場版は世界中の海が真っ赤で生き物は棲めない模様。一般人は亀すら見たことがない。よって海産物はほぼ獲れないので合成肉というもので人類は養われているらしいのですが…美味いのかな。
莫迦話はさておくとして、新劇場版がリメイクではなくリビルドだという以上、別の世界線というのはまあ確定かと。今更ですが、柳はあの海の色でそれを感じたのでした。まあエヴァですから、別の世界線からの横入り、とかもあり得そう(笑)
使徒の数
旧作では第1使徒アダムがいて第2使徒がリリス、第3~第17使徒はアダム系の使徒で第18使徒が人間リリン、というのがベースだった筈。新劇場版では第1がアダム、第2がリリスまではそのまま、ベタニアベースとやらでマリさんにEVA仮設5号機とともに爆砕されたのが第3使徒7、サキエルは4番目。以下、シャムシエルが5番のラミエルが6番。アスカに瞬殺されたクモ型使徒が7番、ヴィジュアルが滅法派手になったサハクィエルが8番、バルディエルが9番、ゼルエルが10番。何故か11が欠番で第12使徒がEVA Mark.068とのこと。
それでもってカヲル君が第13使徒に堕とされた・・・・・そうで、総計13体。Qに出てきた使徒モドキ9はあくまでもモドキなのかカウントされないようです。
 13という数字がいかにもですが、それが本当に最後(の使徒)なのかもこれまた不明。ついでに気になるのが欠番11。11ですよ11。何か気になります10
レイちゃんは何処に?
アスカちゃんはQラストでレイちゃんを見て、「綾波タイプの初期ロットか」とモノでも見るように吐き捨ててますし、カヲル君もセントラルドグマに降りる際にMark9でついてきたレイちゃんを結構冷たい眼で見てるように見えます。「魂の場所が違う」とか言ってましたね。
さて、レイちゃんは何処へ行ったのか?というより、この世界線におけるレイちゃんはリリスの魂とイコールなのか?というあたりが既に謎。
旧作においてはレイちゃん(三人目)の裡にリリスの魂があることを解っていたようで、何だか微妙にコナかけてた(柳ビジョンだとそーなる…)カヲル君のQでの冷たい態度が気になります。
記憶がないだけでやっぱりあのレイちゃんなのか?それとも別モノ?いや何とも勘繰り甲斐がありますね。
何してたのカヲル君
破のラストで突然降臨して、初号機にカシウスの槍とやらをブッ刺したカヲル君がどういう経緯で外道親父と冬月先生しかいないネルフ本部でピアノなんぞ弾いていたのかがこれも謎。自身の目的のためにゼーレの命令に面従腹背を決め込んでいたというのが一番妥当な線でしょうか。
しかし、誰の持ち物かわかりませんがあんな野ざらしの場所にピアノ放置しちゃ駄目だろう…

 挙げればキリがないのは百も承知でゴザイマス。
 それはさておき…。
 SSを諦めてなにをしてたかというと…「篝火は消えない」リライトですよ。ひたすら。らいふわーくですから一応。

 「陽光消ゆ」の重さに耐えかねて一時使徒連中のスラップスティックホームドラマに逃げようかとも思っていたのですが、このままでは本編の年内完結がおぼつかぬ!と奮起した次第。シェノレスサイドの昔話「南海の風神」を「陽光消ゆ」の後にもってこようと七転八倒しております。

 「南海の風神」は旧作11をお読み頂いた方にはご存じのことかと思いますが、シェノレスサイドの主人公達の、開戦前のお話です。例によってリライトしているとまあ、「そー言えばここ書けてないよね」というところがゴロゴロと出てまいりまして、調べ物しつつ加筆修正…っていうより換骨奪胎状態でリライトかけてる真っ最中でございます。マティアス12のことだって完全に忘れられてますし。

 しかしつくづく、「篝火ー」のキャラって真面目な奴が多いので話が重たいのです。ちょっと息抜きしたいなぁと思いつつ…ああ、いかんいかん!