コロナ禍中の映画事情

 映画も観に行きたいのですがねぇ…なぁんて呟いた舌の根も乾かないうちに、立て続けに2本観てきた柳です。他じゃありませんが、「はたらく細胞・劇場版」と「TENET」。

 前回の寝言をアップした直後、柳は結局のんのん1の涙目の懇請に敗北したのでした。旦那は渋々、といった感じでしたがもともと「はたらく細胞」は観たかったらしく、結局ついてきました。
 …ま、本来ショッピングモール2なんかをうろうろせずに映画館だけ一撃離脱ヒットアンドアウェイするぶんには、柳としては映画鑑賞自体に然程問題は無いと思ってたのです。ある意味、のんのんを出汁ダシにして旦那を説得したようなもんですね。ごめんよ、のんのん。

 一度行ってしまえば説得3は容易かろうと後日「TENET」まで突っ走った次第。クリストファー・ノーラン監督の映画は「インセプション」が非常に面白かったので実は凄く気になっていました。おそろしく難解なのですが、エンターテイメントであることを決して放棄していないあたりが実に素敵。150分が短く感じましたね。あ、あ、これひょっとして、ちょっと待てもしかしてっ!とか考えてる間にどんどん話が進んでいくのは爽快です。パンフレットで復習しないとストーリーを呑み込むことさえ難儀という凄まじいシナリオ!でもそれがいい!…実はもういっぺんくらい観に行きたいなぁと思っています。旦那抜きで(笑)4

 ビックタイトルは軒並み公開延期とはいえ、やっぱり映画はいいですね。

 コナンとかエヴァに関しては此処では言及を避けますが、これで結構、柳は劇場で映画を観る、というのが好きなのです。旧サイトの寝言なんか半分くらい映画レビューでしたしね。そりゃ昨今、ネット配信でいくらでも映画は自宅で観られるとはいえ、あのでっかいスクリーンと音響はさすがに自宅では味わえません5

 それはさておき、昨今の映画事情について。

 処によっては飲料はともかくポップコーンなどの食品の提供を控えるという映画館もあるようですが、行きつけの映画館は座席の間隔をあける(座席と座席の間をあけて販売。ネット予約の座席販売画面が見事な市松模様…)することでポップコーンもホットドックも販売しているようです。
 水分補給はともかく、ポップコーンは正直それほど食べたいと思わないので柳一人で観に行くときはあまり買いません。ま、付き合い6程度ですね。大体、映画が始まってしまうと食ってる場合じゃありません。(映画は気合いと根性いれて観ると決めているのです。…てか、そういう映画じゃないとわざわざ劇場まで行きませんて…)でもまぁ、昨今は頑張ってる映画館を応援する意図で敢えて買いますが。

 行ってみて吃驚したのが、チケットカウンターが全て画面(自販機)になってたことですね。柳は前からネットでチケットをとっていたので関係ありませんが、コロナ対策というより人件費削減?という気はいたしますね。ま、チケットカウンターの姐ちゃんの声ってどうにもくぐもってて聞きづらかったので一向に構いませんが。

 不特定多数が寄りかかったり手を触れたりするのを極力排するための配慮か、ミニテーブル(よく割引券や時間表が置いてあるところ)はきれいになくなっていました。チラシのスタンドもラミネートされたサンプルが差してあるだけで、チラシ自体は「スタッフにお申し付け下さい」とのこと。もはや涙ぐましい努力です。…でも、飲食物買って開場を待つ間、仮置きする場所もないのは少々不便ですかね。

 それと、これはコロナには関係ありませんが…昨今折角劇場まで足を運んでも映画のパンフが売り切れ、という事態が結構あります。特にアニメ。いつだったか「夏目友人帳」の劇場版もそうでしたし、「はたらく細胞」も売り切れてました。旦那に言わせると「売り切るくらいの冊数しか仕入れないんだろう」という話。本当か嘘か知りませんが、パンフって劇場の買い取りなので余ったらロスになるとか。映画業界が苦境に立たされてるのはよくわかってるのですが、公開中くらいパンフの在庫は切らさないで欲しいものです。そのくせネット上で莫迦みたいな値段がついて売り捌かれてるんだから謎。一体誰の陰謀でしょう?
 ちなみに「TENET」はちゃんと販売中でした。そう言えば、洋画は売り切れてた事ないですね。

 一番ショックだったのは、ショッピングモール内にあったお好み焼き屋さんが撤退してしまったことでしょうか。非常に客あしらいの上手なお店で、小さなお店なのに大変回転がよくて繁盛してたように見えたのですが…飲食業はコロナの打撃をもろに被った業種のひとつですから、テナント料と見合わなくなったのかも知れません7。映画の後はお好み焼きをつつきながらパンフ広げてツッコミ合戦!というのが定番だっただけに寂しい限りです。

  1. いい加減註釈付けるまでもない気がしているのですが、柳の娘。遠慮深いようでいて、結局我をとおしてしまうところはさすが末っ子。ここのところ「はたらく細胞」にいたくご執心。理由は「ガン細胞の名取さん(CV:石田さん)が無駄にかっこいい」かららしい…嗚呼、已矣乎
  2. 柳が行きつけの映画館は多分に漏れずショッピングモールと併設です。
  3. デカい声では言えませんが、映画鑑賞に関して言えば、公開延期はともかくとして最大の障壁は実は旦那だったよーな…
  4. ウチの旦那は過去の映画と並べてクサすのが得意なので(タイムトラベルネタでは必ず引き合いに出すのがターミネーターとバックトゥザフューチャー…だからタイムトラベルじゃなくて時間逆行だっつーとるだろ)、映画鑑賞の同伴者としては映像技術に関しての蘊蓄を拝聴するにはいいんですがシナリオに関しては喧嘩になりそうなほど見解が違います。
  5. 金銭を惜しまなければそれなりにできるのかもしれませんが、柳如き貧乏人にそんな贅沢は…(笑)
  6. 旦那は必ず買うのでご相伴。
  7. このショッピングモール、テナント料が莫迦高いことで有名だそうな…だからお店がコロコロ変わるんですね。しかし、件のお好み焼き屋さんは柳が記憶してる範囲でも20年以上その場所にありました。