ビアレッティ・ブリッカが暴発する件

 ちびどもから「かーさんは味覚がナチュラルにバグってる」と言われる柳ですが、それなりに飲むもの食べるものにコダワリはあります。

 例えばコーヒー。
 小説では紅茶飲むシーンばっかり書いてる気がするので場合によっては紅茶党と思われているかも知れませんが、柳はどっちも飲みます。というか、朝食はコーヒーでないと調子が出ないクチ。だから朝食は、旦那がミロ 1でも柳はレギュラーコーヒーだったりします。豆から 2とは言いませんが。普通に紙フィルターを使ってみたり、ナマイキにもネルドリップしてみたり、コレも気の迷いでサイフォンもやってみたことはあります。挙げ句の果てはプレス式までトライしました。しかしまあ、いつもの朝食に一人分のコーヒーを淹れるには…不向きな方法といわざるをえません。

 そこで、ふとみつけたのがマキネッタといわれるもの。
 沸騰した水の蒸気圧を利用してコーヒーを抽出する方式の直火式エスプレッソ・メーカーで、1~2人用からあります。縦長のヤカンを想像して貰ったら良いでしょうか。このヤカン、2室に別れています。下に水を入れて、その上に蓋をするようにコーヒーの粉を入れるバスケットがあり、更にフィルターがあってそれを通って上に抽出される仕組みですね。

 こんなやつです。ちなみにこの絵はChatGPTセンセイに描いて貰いました。 バッチリイメージ通り…と言いたいところですが、4枚描いてくれたうちの2枚は、微妙にコーヒーサーバーと混じってました…

よく見ると…あれ?

なんだかコーヒーサーバーと溶けて繋がってる…

 チャットGPTセンセイの面白いところですな。
 気を取り直して…

 マキネッタのいいところは、扱いが簡単なこと。柳にとっては、という意味ですが。
 フィルターは毎度ゴミが出るし、ネルドリップはネルの扱いが結構手間。サイフォンなんぞ言うに及ばず 3。そこへいくとマキネッタは抽出した後は粉を落として丸洗いすればいいだけなので、実に簡便なのです。洗剤はかえって使わないほうがよいとか。

 そんなわけで長年 4ビアレッティのモカ・エキスプレスというマキネッタを使っていたのですが、うっかりハンドルを壊してしまいました。シンプルで頑丈なので、本来巧く使えば一生モノらしいのですが、つくづく柳が粗忽なのが悪いのですよ。

 修理方法がないものかと検索してみたら、それっぽい動画があるにはありました。成程、やってやれないことはない 5らしい。…まあいずれ、ウチのエンジニア(旦那)に相談することにして、当座の話。

 実は今回壊れたマキネッタを買って暫くして、同じメーカーのブリッカというシリーズを買っていました。ある事情からあまり使わないうちにインテリアと化していたのですが、コレを使おうと思ったのです。
 その、事情なのですが…
 ブリッカというのは「直火用エスプレッソメーカーでクレマがつくれる!」というのがウリでして、コーヒーの噴き出し口に錘が乗っかっているのです。まあ確かに泡の盛ったエスプレッソが抽出できるのですが、困ったことによく暴発するのですよ。

 シュシュシュ…コポコポ、といい音がし始めたかと思うと、いきなり噴水の如く吹き上げてしまってコンロ周りは見るも無惨なことに。当然ながらマキネッタの中に抽出されるべきコーヒーは半分もないという次第。

 コレは困る。

 何度か実験してみた結果、火加減もあるのですがバスケットに入れた粉が偏るとよくないということが判明。要は柳が粉をケチるからいかんのです。実は買うときにブリッカは少し大きめのやつを買ってしまったので、当然バスケットも大きいわけです。マキネッタの買い方の注意として、いつも淹れる分量に合わせて買うことが推奨されるのもむべなるかな。マキネッタに関して言うと、大は小を兼ねない、という教訓を貰った柳でした。

 しかし、だからといって毎朝3人分くらいの粉を使ってコーヒー淹れていた日には、物価高騰の昨今やってはいられません。なんとかせにゃ。

 そこで考えたのが、以前買い込んでいた紙フィルターを挟み込むことでした。
 紙フィルターは使わなくなってしまったので、結構在庫が余っているのです。これをマキネッタのフィルター(アルミ板にポチポチと孔が開けてある)に重ねて使ってみようと思ったのでした。
 マキネッタのフィルター径に合わせて紙フィルターを切り抜いておきます。
 ブリッカに水をいれ、バスケット装填。粉をいれて、落とし蓋的にこの紙フィルターを被せ、後は普通に蓋をして火に掛けてみました。
 火が強いとどうしたって突沸するので火加減に注意してやってみると…今度は噴水にならずにすみました。それに微粉が入らなくなるというオマケ付き 6。どうしたってフィルター分のゴミは出るのですが、フィルター一枚の4分の1程度ですからあんまり気になりません。

 さて、これで明日の朝もコーヒーで気合い入れて出勤だ!