先月になりますが、所用あって岩国に行きました。
半日ばかりの空白時間 1がありまして、お城散策でもするかぁ…と思っていたのですが、折悪しく岩国城はロープウエイが止まっておりまして…岩国城下の史料館と公園廻りをしてまいりました。
岩国城遠景

実は、ロープウエイの山頂駅と一寸紛らわしい。
夏に行ったときにしこたま写真は撮りましたので、今回は遠くから眺めて満足することにしました。
吉香神社
吉香公園内、錦帯橋の北側に位置する旧岩国藩主・吉川家歴代の祖霊を祀る神社だそうな。
ここで撮ったのはひたすらアオサギと噴水と狛犬。あと鯉。

池のアオサギ
この佇まいが素敵。
噴水で跳ねる水
シャッタスピードでいろいろ遊んでみました


悠然と泳ぐ鯉
阿形の狛犬
岩山の上に仁王立ち!
狛犬と言えば台座の上、というイメージがあったので何だか新鮮でした


吽形の狛犬
こちらも岩山の上でポーズ!
岩国徴古館

岩国藩や吉川家、錦帯橋に関する資料を中心に、幅広い歴史資料を収蔵。
エントランスで錦帯橋の建造をテーマにしたDVDが流されてまして、まずはそこで見入ってしまいました。
面白いと言えば、錦帯橋のパンフ…日本語版パンフより英文のパンフレットのほうが面白かったので貰ってきました。ただの英訳ではなくて、日本語版よりも技術面についてかなり気合い入った解説がついていたのですよ。
Aiming for world heritage status(世界遺産登録を目指して)と表紙に書かれていたので、ひょっとしたらそっち向けの資料なのかも知れませんが。
企画展は「先人達の手紙」というテーマで古代からの手紙を特集していました。
昔の人の筆跡なんて一般人にはまず読めないので、ああ、こんなのあるのね…くらいで普通ならさーっと通り過ぎてしまいます。
ところが、ここの展示は解説文が充実してて非常に楽しかったのです。わからないながら何とか文字を追ってみようとして、つい小一時間読み嵌まってしまいました。
企画展と錦帯橋のDVDの時間をあわせると、徴古館で都合2時間くらいはたっぷり楽しませていただきました。入場無料なのが申し訳ないくらいです。
徴古館では来館記念グッズに混じって郷土資料の冊子も販売されています。
その中に熊谷秋雨という岩国藩のお医者さんが書かれた「柳井種痘日記」という文書を徴古館が復刻した冊子が販売されていたので、思わず衝動買い。
古文ですから当然、サラサラ読めるという訳ではありません。まだ読み込み途中ですが、なかなか興味深いです。
種痘(天然痘の予防接種)が江戸時代から行われていたという話は聞いたことがありましたが、その生々しい記録に触れることが出来たのは僥倖でした。天然痘予防のために苦心するお医者さんの奮闘記+日常の記述です。雨が降ったとか、寒いとか、誰それが来たから一緒に酒呑んだとか。どこそこの魚が美味かったとか。
文人でもあったそうです。
そのためか文章がやや漢文調。お蔭でガッツリ古文でもそこそこ読みやすくはあります。酒の記述が結構あるのには笑いました。文人、酒飲みが多いですね。
岩国藩は天然痘予防に力を入れていたそうで、岩国から山越えて柳井の方まで医者を派遣して種痘をさせていたというのは初めて知りました。
何月何日にどんな人に何人種痘を実施した、その反応がどんなだった、こういう対処をした、という記録が残っているのにも吃驚しましたが、種痘の手技についてもこうした方がいい、この方法はあんまり良くない、といった考察が残されているという事実には一寸感動さえしました。
一応柳、これでも医療者の端くれですから。
時間が掛かりそうですが、丁寧に読み込んでみたいと思います。
ちなみに、周防岩国産物目録という文書との合本です。こっちは不完全な写本だそうで、括弧付きで【端本】、と表記してあります。岩国周辺の産物、というより博物誌をつくろうとした…試みというところでしょうか。
図像が付されているわけではなく、名前がずらずらと並んでいるだけなのですが、時々別名が付記してあって面白いです。
極めつきは≪獣類≫の記述。※()内は柳が追記したものです。
ムジナ ネコタヌキ トモ(呼ばれる)
ムジナ 2って猫狸なのか!?
いやいや、色んな発見があって楽しい一冊でした。
吉香公園
旧岩国藩主・吉川家の居館を整備した歴史公園。古いお屋敷を整備して公開してたりもするのですが、今回はひたすら大噴水の周りをうろうろしてきました。

この時期に桜!?と吃驚したら、どうやらシキザクラといって秋から冬にかけて咲く種類だったようで。
河津桜か紅梅か


錦川の鵜
「撮らせてやるぜ感謝しな」という鵜の風情が面白い
吉香鵜の里にて。
金網越しでも結構撮れるもんですね。
おそらく山茶花

寒さの緩んだ日のことで、快適なお散歩でした。たまにはこんな日曜日も良いものです。

