そのサイトの中で、自分が今どのページを見ているのか。それを表示する仕組みが「パンくずリスト」です。「小説本文ページをつくる」第1回でも言及しましたが、サイト訪問者(場合によってはサイト管理者本人も…)がサイトの中で迷子にならないよう、サイトの中の番地を整理して地図を描き、いつでもそれがみられるようにしておくための仕組みと考えていただければおおむね間違いないかと。
「ぱんくず」とは、童話「ヘンゼルとグレーテル」でヘンゼルが道を失わないよう落としたぱんくずになぞらえたものという話が一般的なようですね。しかしヘンゼルのぱんくずって確か鳥に喰われて結局迷子になったというオチだったように思うのですが。え?そこはツッコんじゃいけない?失礼しました。
フォルダというよりディレクトリという言葉でパソコンの中身を整理するクセのついている柳としては、結局ぱんくずってサイトトップからそのページまでのファイルパスが書いてあるんだよね、という理解です。
註)本来WordPressで表示される情報なんて、画面ひとつが一つのファイルというわけでもないのでファイルパスというと語弊もあって、とどのつまりそーすると旧来のやりかたでホームページを管理してきた柳としてはわかりやすい、というだけですが。
そんなわけで、柳はサイトを構成するときにファイルの親子関係をつけて各ファイルのスラッグをきめておくことに注意を払いました。ファイルの親子関係はディレクトリ、スラッグはファイル名。これでいままでのホームページと同じ感覚での管理が可能になります。うちのサイトでいうと、トップページから各小説部屋のページが子ページとしてぶら下がり、小説部屋から小説のページがさらに子ページとしてぶら下がるイメージですね。1
これをやって何のメリットがあるのかというと・・・SEO:search engine optimization、要はネット上で他人様の目にとまりやすくするというのが一般的なお話らしいのですが、柳はどっちかというと・・・サイト内リンクをもっと簡単にできないかというところから入りました。
当サイトの中身(概ね小説)をご存じのかたには今更ですが、長編が多い。複数ファイルに渡るお話がほとんどで本数もそこそこあります。しかも順番がある。これに全部リンクをつけるのって結構難儀な作業なのです。スペルミスを排してリンクを張ろうと思うと手打ちは避けたいのに、WordPressのエディタは柳的にはまだまだ動きが鈍い。ついでにいうとサイト構成を弄ったときに変更を加えるのも一苦労。
そこで、パンくずリストなのです。目次から小説にリンクを張るのは不可避として、いちいちBackボタンをつけなくても、読み終わったあとはフッターから、もしくはページトップから一階層上に上がれるようにしちゃえということで。これで、小説本体に貼り付けるリンクは小説が複数ページにわたる場合のNextボタンだけで済むということになります。
現在アップロード済みの小説でいうと、Nove-3「そして御使は神の前に立つ」は当初Backボタンをつけていたのですが、パンくずの利点に気付いて削除したのでした。同じくNovel-3の「I wish your happiness」はシリーズ短編なのでNextボタンも削除しています。一階層上でタイトル眺めてから読んで欲しい場合ですね。
もう一つ言うと、その小説がどのシリーズのどのあたりというのをわかりやすくするためでもあります。Nove-3「そして御使は神の前に立つ」みたく章分けした小説の場合、特に必要です。
ヘッダーとフッターの部分に
ホーム > Novel-3 > そして御使は神の前に立つ > 第Ⅳ章 存在のかたち A Part
みたいなかたちでリンクで表示ができる。柳としてはこれは理想的。そんなわけで、なんとかパンくずリストを導入してやろうと思ったのです。
そこでやっぱりプラグイン、「Breadcrumb NavXT」。
まずはきちんと構成を作った上で、「Breadcrumb NavXT」を導入しパンくずを置くことで小説サイトとしての体裁が随分楽になりました。次回はそのプラグインの説明ということにいたしましょう。
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