Local進化した!?

WordPressで小説サイト

 今回はLocalの話。
 Localとは、サーバーを使用せず自分のローカル環境(自分の手許にあるハードディスク上)にWebサイトの試験環境を作ってしまうという夢のようなソフトです。しかもフリー。いままでこれをつかいこなそうと七転八倒してきましたが、あれからVersion Upがありまして、今までの苦労が何だったんだ!というくらい簡単になりましたので忘れないうちに書き留めようと思った次第です。
(このシリーズ、言っちゃ何ですが柳自身の為の備忘録ですから…)

七転八倒の記録

 いとも簡単にできたようなこと書いてますが、実際には何だか腑に落ちないけどとりあえず動くのでまあいいや、と無理やり使ってた部分が結構ある1のと、バックアップとしてはそこそこ手間をくう2ので「なんちゃってマルチサイト化」以降結局あまり使わずにいたのでした。

 ところが。
 現在Ver.8.3.2。さくらのレンタルサーバから「新サーバーへの移行提案のご案内」などというものが届いたのを契機にLocalをほったらかしにしていたのを思い出しまして、Localをアップデートしたうえで改めてサイトのバックアップをとることにしました。ローカル環境におけるバックアップというのは、HTML世代の柳としては…やはり未練があるのですよ。

 この際、ふとSnapUpのバックアップファイルがそのまま使えないかな、思い立ったのでした。それというのも、さくらのレンタルサーバが提供しているバックアップシステムは、サイトまるっと.zipファイルにしてくれるのです。このZIPファイル、当然ながらダウンロードも可能です。(相応の時間は掛かりますが、まあほったらかしてもダウンロードは進むので問題なし)
 一方でLocalで【Create a site】とやりますと、(丸に+印の非常にわかりやすい作成スタートボタンがあります)

Localの画面。
「Select an existing ZIP or drag your file into the window to import a site.」

 …というボックスが出てきます。これはひょっとしてと思いまして、思い切ってダウンロードした.zipファイルをもうそのまんまドラッグしてみました。するとまあ、

Snupupでサイトをバックアップした.zipファイルをドラッグしてみると、先程の画面の上に
「Drop to import site!」
という表示が被せられる。


 …という表示に変わるではありませんか。よし、やっちゃえ!とそのまんまドロップしたら見事に
「Import site from archive」
という表示に変わって、バックアップファイル名をサイト名にした環境がLocal上に作成されてしまうではありませんか。

 操作としてはほぼこれだけ。phpがあーだの、SQLがこーだのという操作は一切なし。一応中身を確かめてみましたが、ちゃんと動作するWordPressページが表示されます。

 コレは便利。

 そんなこんなで調子にのってつくっている全部のサイトのバックアップをローカル環境にも移植することが出来ました。これでひと安心。ただひとつ、柳のメインサイトであるここ「千柳亭書房」だけがデータベース接続エラーになってしまって難儀しました。
 調べてみると、「あんたんとこのデータベースがあるべきところにないよ!」と叱られているらしい3。さんざっぱら調べまくった結果…どシンプルにwp-config.php4を覗いてデータベースの在処を指定してやればいいということに気が付いてあっさり解決。やっぱ基本って大事です。

 何で本館だけがそうなったかについての原因は不明ですが、「なんちゃってマルチサイト化」したときに閑雲亭とかencyclopedia、千柳亭画房がすべてメインサイトの下に入ってしまっているので、本館だけディレクトリ構造がちょっと特殊になってしまった所為かと思われます。他に原因が思いつかないんですよね。データがデカい、というのはインポートに時間が掛かるのはともかくとしてデータベース接続エラーになる理由がないなと思うのです。
 wp-config.phpを巧くいったほかのサイトと照合してどっか変なとこがないかを確認していくという地道な作業の末、データベースのパスをうちのハードディスク上にあるデータベースに繋がるように書き換え、ようやくローカル環境に構築された千柳亭書房を確認できたときには、年甲斐もなく「やったーい!」と叫んでしまいました。

 やはりなんちゃってマルチサイト化が災いしているようなので、また改善策について考えてみたいと思います。下手にいじると「サイト真っ白事件再び!」ってなことにもなりかねないので、慎重に。

  1. PHPとかMySQLのバージョン合わせとか、WEBサーバの種類。どうも設定が調べたのと合致しなくて、なんでコレで動くの?と思いながら使っていました。何たるアバウト。だからよく解らないエラーも頻発していたのでバックアップとしては…まああまりアテにできないなぁと思ってました。
  2. ALL in one Migrationでのダウンロード&アップロードが手数が多くて面倒臭い
  3.  Localは日本語化されているわけではないので、エラーメッセージは全て英語。とりあえずニュアンスで読んでます。それでも何とかなる! 
  4.  WordPress本体の設定ファイル。サイトそのものの閲覧ができなくなったりするようなエラーの際にはまあここを疑いますね。…というより、ここより専門的になると柳じゃ手がつけられない… 

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