「みっちゃんがいない」
ばあちゃんは血相が変わっていたのですが、柳はあんまり真剣に心配していたわけではありませんでした。
何せ古い家、隠れようと思えば隠れ場所なんぞゴマンとあります。
さては、新手の遊びでも覚えたか・・・・そんなことを考えつつ、一応探して回ったのですが・・・・いない。部屋という部屋、家の周囲をぐるりと回って見つからず、流石に「これはひょっとしてヤバいかも」などと考えはじめた時、みっちゃんはひょっこり帰ってきました。
なんと、あばちゃん(註:柳の母、ばあちゃんの娘)を迎えに出ていたのでした。確かに帰る頃合ではあったのですが(^^;;;;; みっちゃんもえらく高歩きをするようになったものです。
昨今、物騒な話が多いだけに、思わず心臓に汗をかいた一幕でした。