永劫でもない時間を
永劫と思いこみ
一体何をしているのですか
そんなに楽しいですか
そんなに嬉しいですか
この空は曇ったままなのです
私に教えてください
私の目は悪くなってしまって
何も見えないのです
私を助けてください
私にこの闇を照らす明かりをください
この迷路はどこへいっても行き止まりで
全く出られそうにないのです
それでも私は
あるくことをあきらめません
足を止めたら
そこで朽ちるだけだから
絶対者の気紛れにしろ
必然の結果にしろ
この世界に生まれてきた
闇の中を 手探りでも
足が萎えたら 這ってでも
あるいは、本当は出口などなくても
一歩でも 先へ
1990.5