天翔る鳥の姿は美しい
でも、撮るのは難しい
翼への憧憬
空飛ぶ猛禽を撮るのは難しいものです。 ばっちり撮れたとは言いがたいのですが、このボケ加減が気に入って掲載。自画自賛。
「すべて世はこともなし」第五話でも使用。 見上げた空には、きっとこんな鳥が悠然と滑空していました。
彼は真っすぐに沖を見つめていた。
「・・・確かに僕は生き残るために全てのプログラムを組み、そして実行した。そのつもりだった。でもわかったんだ。僕は、本当は・・・・・・」
彼の足下の岩に、波が大きく砕ける。白いパーカーが風を含んで荒れ狂い、薄暗い中に牙のような白が立ち上がる様は、一瞬白い翼が広がってゆくようにも見えた。
「・・・世界をも手に入れられる力より、ただ一人のひとの心が欲しかったんだ」「すべて世はこともなし」第五話 Moonset Air