ねずみ年、ねずみ受難

 1月もそろそろ終わりですが、ねずみネタなぞ。
 昨年末に古い部屋を改装した所為か、居場所を失ったねずみが大挙して移動したらしく、やたらと目につくようになりました。いえ、居るのは知ってました。昔から、夜ともなると天井裏で大運動会をやってましたから。しかし連中、柳が手を出さないのをいいことに目が合っても逃げない!
 …こいつら、人をナメとるな…
 しかし、そこでえいやっとばかりに踏み潰したり、ネズミ捕りをしかけたりができない柳でした。かといって恐れ気もなくいろんなものを口にするちびちびズがいる今、ネコいらずなんてもってのほか。…別に柳がねずみ年だからってんじゃありませんが。
 ついにばあちゃんズから「ネコでも飼うか」という話が出た矢先。三が日が過ぎたごろから俄かにねずみの変死体が発見されるようになりました。主に水死です。台所のシンクに置いていた盥の中へおちていたり、犬の飲み水をいれた椀のなかへ浮かんでいたり…。極めつけは正月にあけたセグラのボトルのなかでごのけて(<註:死ぬこと。おそらく方言なので念のため)いたり…水の中へ落ちるのは何かのはずみで足を滑らせたのだとしても、何が悲しゅうてワインボトルに篭城なぞしたのでしょう。匂いに惹かれて思わず入り込み、酔っ払って昏睡した挙句に酸欠に陥ったという可能性もありますが…正月早々哀れなことになったものです。さしあたっては、合掌。
 しかし台所にまで出没された日には衛生上の問題もあります。さてどうしようと思っていたら、そのねずみを狙って鼬が侵入するようになりました。そういえば鼬はねずみを捕食するのですね。先日来のねずみの横死も、あるいは鼬に追われてのことだったのかもしれません。しめしめ、これで手間が省けた…と思っていたら、鼬もさるもの、ドッグフードを荒らして行きました。やっぱり、逃げ回るねずみよりもドッグフードのほうが食べやすかったようです。(<急遽プラスチックのコンテナに保管するようにしたら、難を免れるようになりました)
 とはいえ、お蔭様でねずみが一時影を潜めました。さて、いつまでもつやら。