11月も終わりの休日、写真を撮りに散歩しました。
風が強くはありましたが天気の良い日で、例によってFinePIX 1とスマホを握って外へ出ました。
秋を撮りに行きたかったのです。
遠くの紅葉名所に行くほど金銭と閑に恵まれていない柳としましては、近くの山道を軽く散策しただけなのですが、それでも素敵な景色に出会えました。それが今回の表紙という次第。

そこまではよかったのですが。
段々畑があると思ってください。一部は田んぼ、所々に果樹を植えてはあるものの、ほぼほったらかし。時期になったら「ああ、そういえばそろそろ採れるなあ」と行ってみるという程度のものです。
その日、外を歩いたついでにそうやって植えられたキウイの様子を見に行ったのでした。
きちんと手入れすればそうもないのでしょうが、まあ余程土地と相性がよかったのか…ほったらかしにもかかわらず凄まじい勢いで蔓を伸ばし、毎年内部がジャングルのごとく絡まり合った蔓と葉のドームが出現します。
当然通路を圧迫するわけで、狭い段々畑でその蔓のドームを迂回しつつ歩いていた柳は…突如として落とし穴に嵌まったのでした。
なにゆえ段々畑にトラップが存在しているかというと、水路の名残。
段々畑の途中に湧き水がありまして、昔から田んぼの水として使用していました。当然その田んぼの上段にある畑は下を水路が通っているのですが、この水路が年々大きくなって…ついに天井が落ち始めているという次第。実はキウイがドームを形成している真下も既に陥没していまして、鬱蒼たるキウイドームの下は怪しげな洞窟という……柳好みの舞台設定なのでした。
キウイドームの下を横切る洞窟は田んぼへ開いているのですが、この出口側も昨今天井が崩れかけていました。危険地帯だという事は十分承知していたのですが……何分にも収穫の時以外殆ど近寄らないから忘れてた、というのが実相です。
撮ったばかりのもみじの紅にうっとりしながらほてほて歩いていたところに落とし穴。いやはや、一瞬息が停まってしまいました。竪穴に右足一本がっぷり喰われた格好で蹲り、暫く痛みで動けませんでしたよ。痛みも然る事ながら、「あかん、これは右大腿骨頸部、ないしは骨幹部骨折のパターンではないか!」と焦りました。まあ、落ちても2m弱なので余程打ち所が悪くなければ命に関わるようなことはない筈ですが、この状況で骨折なんてしようものなら確実に職場で物笑いのタネ。そのうえこの年末の忙しい時に入院沙汰にでもなったらシャレになりません。
ヤバい。これはヤバいシチュエーションだ。何とかしなきゃ!
一時は走馬灯が回りそうなイキオイでしたが…一応擦過傷と青痣で事が済みました。落とし穴を脱出した後でちゃんとキウイの収穫までできましたから、まあ大丈夫でしょう。
ついでのことで、どう考えても安全上問題があるので対策もしておきました 2。
危険箇所を埋める、ないしは補強するというのは費用面でも至難の業 3なので、誰かが間違って入り込まないようにする手段を考えました。まあその程度であれば、実のところ材料には事欠きません。
そうして柳が拾い出してきたのは、ちびどもが幼少のみぎり大活躍だったベビーサークル 4でした。一辺150㎝ほどの正方形の囲いでして、高さは50㎝ほど。プラスチック製で軽いし、色がポップなので目立ちやすい。お役御免となってから鶏小屋の傍に放置されていたのを引っ張り出し、危険箇所へ設置しました。大人なら乗り越えられない高さではありませんが、注意喚起としては十分かと。
猫とか狸とか狐・イタチ・猪の類は興味を惹かれて入ってしまうかも知れませんが……まあそこまでは責任持てないということで。
紅葉にぽーっとするのも程々に、というお話でした。(本当か?)