冬来たりなば

天使の梯子

 雪催の森と空。しかし、僅かに明るんだ空からは天使の梯子(angel’s ladder)がかすかに見えているのです。

 太陽が雲に隠れているとき、雲の切れ間あるいは端から光が漏れ、光線の柱が放射状に地上へ降り注いで見える現象を薄明光線といい、一名に天使の梯子、天使の階段とも。天使がこの地上と天国を往来するときの光とか。

「来たりなば春遠からじ」の出典は英国詩人シェリーの詩「 西風に寄せる頌歌」 の一節だとか。不肖柳、不勉強なものでてっきり漢詩が元なのだと思っていました。

If Winter comes(冬が来るなら),  
can Spring be far behind(春が遙かにあり得ようか)? 

ブラウニングの詩集を探していたら上記の原詩と対訳版にも行き当たりまして、通しで読んでみました。頌歌しょうか(ほめたたえてうたうこと。神や人の功徳・功績などを礼讚してうたうこと。また、その歌)の意味が判った気がします。