「みっちゃんがいない」
ばあちゃんは血相が変わっていたのですが、柳はあんまり真剣に心配していたわけではありませんでした。
何せ古い家、隠れようと思えば隠れ場所なんぞゴマンとあります。
さては、新手の遊びでも覚えたか・・・・そんなことを考えつつ、一応探して回ったのですが・・・・いない。部屋という部屋、家の周囲をぐるりと回って見つからず、流石に「これはひょっとしてヤバいかも」などと考えはじめた時、みっちゃんはひょっこり帰ってきました。
なんと、あばちゃん(註:柳の母、ばあちゃんの娘)を迎えに出ていたのでした。確かに帰る頃合ではあったのですが(^^;;;;; みっちゃんもえらく高歩きをするようになったものです。
昨今、物騒な話が多いだけに、思わず心臓に汗をかいた一幕でした。
投稿者: 千柳亭春宵
書きたいモノを、書けるだけ。のんべんだらりな日曜物書き。
手許に活字がなければ生きていけない書狂。
柳(Yanagi)とお呼びください。時々P*BEARの名でネットを徘徊することもあります。
自然にある綺麗なもの大好き。お日様にあたるとぐだれる癖に、発作的に写真が撮りたくなって外を出歩き、倒れて失笑を買うのは日常茶飯事。本業はいわゆる医療畑。
