THE STORY OF MEDICINE

のんにつきあって図書館通いをしている話は前に書きました。
ついいろいろ借りたくなってしまうのですが、実際に読める時間のことを考えるとまあ1冊か2冊にしとかないとちゃんと読めません。まあ、本は逃げないので目についたのからぼちぼち読んでいる次第です。
THE STORY OF MEDICINE―医学は歴史をどう変えてきたか―
アン・ルーニー著、立木勝訳 2014年 東京書籍
「古代の癒やしから近代医学の奇跡まで」。部分的には知ってる話もあったのですが、部分と部分をつなぐ話を読むことができて愉しかったです。医学はTRY & ERRORの歴史だ、というのがまざまざとわかる一冊。
特に「刃物の下で」・・・外科技術の変遷を扱った章はなかなか興味深い・・・というかコワいエピソードが盛りだくさんでしたね。何故かは言わずもがな(^^;
四肢の移植、というネタは昔からSFでは存在してましたが、まさか成功してたとは知りませんでした。1998年の話だそうな。2001年には本人の希望で切除されたそうですが。
ほかにもハチミツに抗生剤としての性質があって、それが利用されてきた話とか、マゴット療法(どーゆーモノかをここで書くのは遠慮します)とか、傷口に塩、というのが実は根拠のある話だったとか・・・
とにかく面白かった!図版も多くて読みやすい本です。同じ著者で「数学は歴史をどう変えてきたか」というのもあるらしいので、機会があれば読んでみたいですね。
余談ながら・・・
電子書籍も読む柳ですが、こーいう図版の多い本はやっぱり紙書籍で読みたいです。