「篝火は消えない」についての能書き

これは、柳が気が遠くなるほど昔から書き続けている…柳としては最大のストーリーです。ファンタジーというと語弊がありそうだし、架空歴史小説1というほど理詰めでもありません。

 最初に書いたのは、高校文芸誌に載せる為に「篝火は消えない」というタイトルで書いた原稿用紙にして都合20枚程度のものでした。しかしショートが苦手な柳が、そんなコンパクトサイズでこの手の話が書けるわけもありません。あれよあれよといううちに話と設定が膨らみ、結局「獅子帰還」「陽光消ゆる日」「風の如くに」と、これも各々約20枚ずつのストーリーが続いてようやく完結しました。・・・というか、無理矢理2ケリをつけました。これが如何に無理矢理だったかは、明敏なる読者様には後続のタイトルの多さでお察しいただけるかと存じます。

 「篝火は消えない」本編は通算で80枚前後ということになりましょうか3。無謀にも高校の文芸誌に載っけた代物ですので、今にして思えばかなり書きクチが堅いです。枚数制限も厳しかったため枚数内におさめようとして七転八倒、一字一句に至るまで吟味しギリギリと絞りまくって書き上げたのを憶えています。苦しみつつ終いにはそれが愉悦に変わってゆくのは、それはそれは怖ろしい経験でした。

 千柳亭書房を立ち上げるためHTML化したときにも相応に手を入れていますが、WordPress版へ移行するに伴い全面改稿リライトを企てて約2年。ようやく形が整ってきたので、新たに連載再開の運びとなりました。リライトのためにキャラの名前なども大幅に変更しましたので、旧Version「篝火は消えない」については公開終了とさせていただいております。

 サイドストーリーとして書いた「西方夜話」以下3編(西方シリーズ)はWordPress版へ移行するときに既にかなり手を入れていますので、そのまま掲載していますが、もう一つのサイドストーリー「巣立ちの唄」…こちらは全面改稿。「風花の賦」を加えて6部構成となりました。
 完結編として書いた「残照の日々」については、時系列に合わせて本編へ組み入れることにしました。なんだかんだで2年越しの大工事(笑)。実はまだ全部書き終わった訳でもないのです。

 その後、次の世代のお話なんかもあったりします。こつこつと仕上げていこうと存じますので、お付き合い頂ければ幸いです。

2020.6.27
千柳亭春宵 拝

篝火は消えない・扉Gallery

もともと柳の写真なんて、小説の扉絵にするために撮り始めたようなもんです。
「篝火は消えない」に使った(実は既に外したものもあるかも…)写真をいくつか載せてみました。

雨上がりの薔薇

註)

  1. 今更ですが、柳の高校時代なんて銀英伝どっぷりでございました。こうして、結婚記念日をヤン提督のアニバーサリーにあわせるよーな筋金入りができあがる次第。 
  2. ぶっちゃけ卒業までにどうにか始末をつけねばなりませんでしたので、結構必死で仕上げました。
  3. その当時、文芸誌に掲載するための原稿用紙は25×25という特殊な用紙でした。正確には一枚当たりは400字より若干膨らみます。