「篝火は消えない」メインストーリー。2022年3月、全面リライト完了。
1.篝火は消えない
「海神の神子」レオンを奉じて、シェノレスが決起する。
シェノレスにとっては国土回復戦争、ツァーリにとっては不遜な叛乱。本土までの後退を余儀なくされたツァーリは、一計を案じた。
2.獅子帰還
ノーアで育った宰相家の後継・リオライと、シェノレス出身の妃を母に持つ異例の王太子アリエル。二人は出会うことでそれぞれの進むべき道を見つける。だが、南から吹く風は戦の匂いを運んできた。
3.陽光消ゆ
「私もそう信じている。きっと帰ってくる。だから、できることだけはやっておきたい」
王太子アリエルはその言葉を成就させる。
陽光消ゆ。アリエルの覚悟を背負い、リオライは宰相と対峙した。
4.南海の風神
マルフ紛争の勃発は、即位したばかりのシェノレス王に試練を与える。新国王や病臥するアンリーを案じながらも、ルイは紛争解決のためシュテス島を離れなければならなかった。
去来するのは、輝きに満ちていた海――――。
悪童共の遊び場所は、歴史の暗渠へと繋がっていた。だが、そこで三人は出会い、全てが始まったのだ。
シェノレスの国土回復戦争前日譚。
5.残照の日々
ツァーリの軛を断ち切る為に自分ができることがあるというなら、そうしよう。神官府が、大神官である父が、アレンの後身たることを自分に望むというならそれに応えよう。
戦に身を投じることによって、自身の望みを叶えられると…アンリーは信じた。何を犠牲にすることになるか、その時は知る由もなく。
シェノレス編完結。
話は戻って講和成立直後のツァーリ。
残された者達はその痛みに耐えながら、戦後処理に忙殺される。
7.風の如くに
王都に、不穏な噂が流れる。
立ち直りかけたツァーリを二つに割りかねない擾乱の火種は潰さねばならぬ。依頼をうけたエルンストは探索に乗り出した。
「篝火は消えない」本編最終章。