風花の賦

冬の森、雪催

 このお話について、言い訳。

 番外編第5話です。本編第6話「王都暮色深く、雪催」の裏話、セレスサイドのお話。もっと言えば、セレス、ミティア、マキちゃんの事情。表は国がどーとかいう話ですが、こっちはこっちで三者三様に重たいです。
 全部一息に書いてしまうと冗長になってしまうので、別々にすることにしました。そもそも「王都暮色深く、雪催」は「風花の賦」をリライトしてたら膨らみすぎて本編寄りになってしまった部分ですから。

 セレスは結局、エルンストに告げないままに出産してたんですね。原因はセレスとエルンストどっちにもあるのですが、双方の事情がわかってるもんだから無駄にしんどい思いをすることになったサーティスは完全に貧乏籤ひいた構図。エミーリヤの出自は一応公的には伏せられますが、リオライは当然知ってます。当然エルンストとセレスの仲についても知ってるので、時々揶揄からかったりもするのです。ただし、リオライは元来とことん女っ気と縁がない御仁なので1揶揄う割にはよく理解ってない。だから、後でエルンストとセレスの結末を知って戸惑う羽目になります。

 さて、この後は第7話「風の如くに」でツァーリ編も完結。その裏話が「巣立ちの唄」になる予定です。

 ご意見ご感想などいただけますと幸甚です。

2022.1.9

千柳亭春宵 拝

闇の中の白
  1. 全くの朴念仁というわけではないんでしょうが…比較対象ナルフィが強烈すぎて並の女は置物にしか見えてない可能性大。