レイちゃんに稲刈りさせてあげたかった!
はい、もうこの一言に尽きるお話です。
他はありません。シンエヴァで「稲刈り、したかった」と微笑みつつ消えてしまったレイちゃんの姿に滂沱たる涙にくれた柳としては、コレはもう書くしかないじゃないかと。
最初は「Beautiful World」の世界線で書く算段をしていたのですが、どうにも役者が揃わない。…となるとやはり、ここは使徒組(主にタカヒロ君)にご登場願うしかないなぁということになって、「Angel’s Nest」の第5話として書くことにしました。
稲刈り?田植え?柳にとっちゃリサーチ不要でございます。
むしろ、日常レベルの会話を文字にするときに漢字表記で迷ったぐらいのことですね。掛木、とか、稲架け、とか、なるとか。なるは調べても結局漢字表記がわかりませんで、結局ひらがなのまま傍点で区別することにしました。カマキリに捕食されかかったカヤネズミのエピソードは旦那から聞いた実話。カヤネズミの巣なんて稲刈りの最中に田んぼ一枚につき5~6個は見つかります。そのほかにも、今回出てきていませんがぜみ(水が湧き出す場所のこと)とか、畦と岸の区別とか、蝮(柳の住んでいるあたりではハミと読みます。一応辞書にも載ってて、マムシの古語という位置づけらしいですね)の話とか。猪との攻防とか。小ネタなら腐るほどストックがあります。何なら来年の田植えシーズンには田植え編が書けそうなくらい(笑)
莫迦話はさておいて…
やっぱり柳としましては、この世界線が一番書きやすくはあるのですね。使徒連中が実に書いてて楽しいので。今回はネタが稲刈り、ということでタカヒロ君が出張りましたが、本当は他の使徒連中だって書きたいのです。タカミ君にはリツコさんを幸せにするという宿題だってあるのですから。今回は全く締まらない役どころで可哀想でしたが(笑)
しかし使徒連中もさることながら…例の「EVAの薄い本」にもあったミサトさん&加持さんのカントリーライフ+お客のリツコさんという構図もいつか是非書いてみたいものです。さて、その場合カヲル君はどういうスタンスになるのか?「Beautiful World」の世界線のように加持・葛城夫妻の養子とか、リツコさんに扶養されつつ勉強中の学生とか。その場合レイちゃんとの接点をどうしよう?(諄いようですがうちはRei-Kaworu-Sweet)…などなど、煩悩のタネは尽きないのでした。
タイトル「SEED OF FUTURE」は杉山清貴さん。「月に帰ろう」も収録になっている「HARVEST STORY」から。「ダンガリーの胸ポケットに…一粒の希望を詰めて」「やがて誰もが気付くのさ 黄金色の稔りは 長い時を掛けて やっと掴める」というフレーズが、今の彼らにぴったりだなぁ思います。
ともかくも、楽しんでいただければ幸いです。
2021/09/26
千柳亭春宵 拝