ひかりのどけきはるのひに

まごうかたなき言い訳 その参

三度と言いわず何度でも

(それはそれで気の毒だ、という話もあるのですが)

 シンエヴァDVD発売!んでもっての季節!

 …とまぁ、謎なテンションでふと書きたくなったカヲレイ譚。こてこてのBoy meets girl ストーリーなのはご寛恕くださいませ。届いたシンエヴァDVDを車の中でかけまくり、外道親父が偉そうに講釈垂れるのへ「お前が言うかぁ!」とツッコんだり、レイちゃんの「稲刈り、したかった」という台詞にハンドル持ったままウルっとしてみたり(<実直に危ない)。その合間で「EVER AFTER」のプロットを頭の中で書き加えるというせわしなさでございます。まあいつものことですが。

 公式DVDの何が面白いと言って副音声です。本来ユニバーサル仕様で添付されているものですが、これが車の中でかけ流すには実に便利な機能だと柳は思います。普通、車の中でDVDなんてかけても音声が流れるだけで、画面は車と連動している以上表示されないわけですが…副音声をオンにしておくと普通の音声+状況説明を淡々とかぶせてくれるという非常に愉快なシロモノなのです。

 映画ぐらい落ち着いて観ろよ、という向きもありましょう。いや勿論腰を据えて観ることが殆どなのですが、運転しながら音声だけを聞いていると、画面に流されてつい聞き落とし、見落としていたモノにふっと気づかせてくれるのです。そもそも155分なんてそうそう腰据えて観てられるほど時間に余裕のない身でして、通勤時間というのはこういうときに実に貴重なのです。

 で、何に気づいたかというのはまた「EVER AFTER」に盛ることにして…

 今回のお話は、円環の中を生きるカヲル君が、レイちゃんにもう一度出逢う。コレに尽きますね。「Beautiful World」Ⅰ、Ⅱとはまた別の時間軸です。ここのカヲル君は病院暮らしの後、リツコさんに養育されています。で、カヲル君としてはちょっとした目論見があって敢えて遠方の高校へ進学したら、果たせるかなレイちゃんと邂逅した次第。無論、レイちゃんは自分の事を憶えてくれてない確率が高いと踏んでいるカヲル君は、逸る気持ちを抑えつつ、新しい出逢いを楽しんでレイちゃんに手を差し出すわけですね。

 そうは言いながらリツコさんの描写に気合い入りすぎだろ、というご指摘は尤もなことで…
 「私は母親になれそうもない」と断言するリツコさんですが、決して面倒見が悪いわけではないんだろうなというのが柳の私見です。距離の取り方に少し戸惑ってはいるけれど、カヲル君の事を大切に思ってる。過去にあった「辛い出来事」と関係のある子供をひきとって育てる、という…ちょっと幸薄いシチュエーションがやっぱりなんだか嵌まってしまうリツコさんが書きたかったんですね。

 そして、加持さん。「EVER AFTER」のキーマンになるはずがなかなか出番がない。だからって訳でもありませんが、レイちゃんのエスコートという立場で出演願いました。ここでクイズ。「ワーカホリックの上司」とは誰でしょう。ふっふっふ。

 今回のレイちゃんはちょっとシンエヴァの「そっくりさん」風味にしてみました。素直で一生懸命。…ん?いつもとかわんないか…。

 さて、如何でしょう。ご意見ご感想等頂けましたら幸いです。

 気温差の激しい季節の変わり目、皆様くれぐれもご自愛くださいませ。

明日は入学式!

2023/04/09

千柳亭春宵 拝